« September 2007 | Main | November 2007 »

2007.10.31

いい湯の宿は もてなし上手 NO.3

フロンティアエイジ10月プレミアム号 第4面より

いい湯の宿は もてなし上手 NO.3

 旅亭紅葉 びわ湖温泉(大津市)

  湖都の雅びを漂わせ 一客再来願い 非日常を提供

 “日本の名旅館100選”に滋賀県で唯一選ばれている「びわ湖温泉・旅亭紅葉」は、京都からJRで11分という近さ。もてなしの基本は“一客再来”。お客の一人ひとりに都心からわずかの距離に“非日常の世界”を演出し、何度も訪れたくなるサービスをモットーとしている。
191017045

 天智天皇が開いた大津京、最澄開基の比叡山延暦寺、紫式部が源氏物語を執筆したと伝わる石山寺など古い歴史文化が根付くこの地にふさわしい旅館にと15年前にリニューアル。玄関ホールには金色に輝く紫式部の像、平安絵巻を壁面に施した“源氏回廊”をはじめ、至る所に雅びな雰囲気が漂う。

 “旅亭”とは泊と食を分離し、琵琶湖が望める書院風の和室でのんびり寛ぎ、食事は趣のある料亭や湖畔のレストランでというコンセプト。この日は“竹生”という料亭で京風会席の和食。この季節らしく、松茸を使った焼物や土瓶蒸し、釜めしのほか、刺身や近江牛のミニステーキなど10品。器や盛り付けにも味わいがあり、一品で名物の鮒ずしなども頼める。

 食前酒には来春のイベント“源氏物語千年紀in湖都大津”と同じ名の地酒の純米酒が出た。この秋から1年間は、それに因んだ料理などを提供。古代のチーズといわれる酥(そ)や黒米などもメニューに取り入れるという。

 大浴場や露天風呂は琵琶湖に面し、朝日に染まる湖の眺めは感動的な絶景。“ホテル紅葉”の名でレジャーランドも併設していただけに収容能力は102室560人と大きい。 (木)

 ◆メモ 泉質=単純アルカリ泉▽効能=神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復▽JR西大津から徒歩7分。来春には駅名が「大津京」と変わる。

 ●フロンティアエイジ読者と告げて予約すれば向こう3カ月間、平日特別料金2万5000円(2人1室税込み)。食事は新設レストラン「湖彩」で。さらに先着15組には源氏回廊での十二単体験&記念写真プレゼントと、夕食時に1人1杯のグラスワインまたはソフトドリンク。以降も到着時に抹茶サービス(15時~18時)。TEL077・524・8111。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.30

いい湯の宿は もてなし上手 NO.2

フロンティアエイジ10月プレミアム号 第4面より

 いい湯の宿は もてなし上手

  水明館 下呂温泉(下呂市)

   名泉にさらなる磨き 元気づくりで新時代の湯治

 JR高山線で木曽川から奇岩を洗う飛騨川をたどり、ようやく開けた谷あいに下呂の温泉街がある。千年を超える秘湯の歴史と草津、有馬と並び「日本三名泉」といわれる湯に魅せられるシニアのほか若者も増えている。
191017043

 飛騨川ほとりの水明館。1万坪に3層の宿泊・施設棟と庭園。1100人(246室)が泊まれる老舗旅館だが、「日本旅館特有の文化を大事にし、感動を差し上げたい」(松嶋秀樹支配人)と、温泉を楽しんでもらうことをサービスの中心に置く。

 アルカリ性単純泉の湯は、粘りのある泉質でたちまち肌がつるつるに。豊富な湯量の源泉をかけ流しする。展望大浴場、下留の湯、野天風呂、貸し切り風呂に加え客室風呂の7割も温泉。どこも24時間入浴だから、はしごする客が多い。乳がんなどの手術痕を持つ女性たちの「一、二の三で温泉に入る会」が3年前、貸し切りで入浴。代表の評論家・俵萌子さんから感謝文「130人分のありがとう」が届いた。

 25メートルの室内温泉プールとアスレチックを組み合わせた厚労大臣認定の「健康増進施設」では、専属インストラクターが診断とトレーニング指導。生活習慣病改善や介護予防の元気づくりのために長期や定期滞在の高齢者が増え、現代版・湯治場となっている。

 食事も飛騨特産の山菜、川魚、飛騨和牛をメーンに注文を聞き、目の前で調理するレストランが人気。中島千波画伯が飛騨一之宮町の1100年桜を描いた大作「臥龍桜爛漫」を始め所蔵作品300点から選んで館内各所に展示、鑑賞ツアーを毎夕催す。

 外に出れば、飛騨川原の野天浴場と温泉街の足湯が6カ所(無料)。こちらもはしごして楽しむ人たちでにぎわう。冬場の飛騨地方は雪が多いのだが、下呂はたまに数センチの積雪がある程度。11月後半からのオフシーズンがねらい目だ。(向)

 ◆メモ 大阪から新幹線~高山線が通常だが、直通特急ひだ号が1日1往復走る。3時間27分。

 ●フロンティアエイジ読者と告げて予約すれば、来年3月末まで平日特別料金1万8000円(2人1室税込み)のうえコーヒー券進呈。大阪営業所TEL06・6101・2588

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.29

いい湯の宿は もてなし上手

フロンティアエイジ10月プレミアム号 第4面より

いい湯の宿は もてなし上手

 ホテル九重 舘山寺温泉(浜松市)

  和のくつろぎを演出 絶品フグ料理 湖畔情緒満喫

 JR浜松駅を出たとたん、匂いに食欲をそそられた。浜名湖名物のウナギだ。環境省の「かおり風景百選」にも選ばれている。たまらず漁協直営店で鰻丼の昼食を取り、北西約13キロの湖畔にある舘山寺温泉の「ホテル九重」へ向かった。温泉街にも「うなぎ」の看板が多い。
1910171

 「九重」は、敷地内での掘削で地下1850メートルから湧く湯温41.6度の独自泉源を確保。同時に3階建てを増築し、1階をいけす割烹、2・3階を豪華な大浴場にして昨年10月にリニューアルした。玄関では琴の生演奏とほのかなお香の薫り、客室には文机、香炉、行灯などで純和風のくつろぎを演出する。

 3階は「大正浪漫の湯」で約490平方メートル。淡い照明、8角形の突き出し天井と湖側の窓にステンドグラスを配して「竹久夢二の世界」をイメージしたという。2階は約460平方メートルの「遠州絵巻の湯」。江戸時代の浮世絵師・安藤広重の版画を飾り、四つの浴槽を畳の床でつないで格子をあしらうなど、広重が泊まったであろう「旅籠の風呂」をしのばせる。

 それぞれに源泉、檜湯、足湯、岩盤浴の湯があり、湖の漁で使った「たきや舟」形など露天と室内で計10浴槽。湯温を低めにして各種の湯をゆっくり楽しめるようにした配慮がうれしい。露天風呂のついた特別客室、家族などへの貸し切り浴室があり、温泉街の庭園に足湯もつくった。

 夕食は、遠州灘産トラフグのテッサとフグ雑炊、いけすに泳ぐ好みの魚をさばいてくれる「活け造り」がメーンの計12品。食材はすべて魚種約700といわれる浜名湖と周辺でまかなう。自慢のトラフグは5年前に調理組合をつくって中京・関東圏へ売り込んでおり、「天然の味と舌ざわりを堪能してもらえるはず」。

 宿泊客には夕方の湖上遊覧、ミニバスツアー(有料)などのサービスも。湖畔や地名ゆかりの曹洞宗・舘山寺がある舘山(標高50メートル)、ロープウエーで登れる大草山(同113メートル)などの散策もいい。(清)

 ◆メモ 泉質=ナトリウム・カルシウム・塩化物泉▽効能=神経痛、筋肉痛、間接痛など▽JR浜松駅からバスで約40分(無料の送迎バスは要予約)。車なら東名高速浜松西ICから約15分。

 ●フロンティアエイジで見たと告げて予約すれば平日特別料金3万2450円(2人1室税込み)のうえラウンジのドリンク券サービス▽大阪営業所TEL06・4802・0351。

| Comments (0) | TrackBack (1)

2007.10.27

家庭の悩みトラブル秘密厳守で無料相談

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 家庭の悩みトラブル 秘密厳守で無料相談

 夫婦、親と子、そして相続。家庭の様々なトラブルや悩みの相談会を、大阪家庭裁判所が11月7日10~20時、近鉄百貨店阿倍野店10階で開く。

 秘密厳守、当日受付順で無料。問い合わせは同裁判所総務課庶務係(TEL06・6943・5321)へ。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.26

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.5

フロンティアエイジ10月号 第7面より

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.5

 圓教寺(姫路市)

  重文のお堂で座禅  虫を愛で舌も法悦

 姫路市郊外にある書写山(371メートル)の山上は、千余年の歴史を持つ西国霊場27番札所の天台宗・圓教寺の境内。数百年もの古樹の間に、コの字形に配置された重要文化財の巨大な3棟(大講堂、食堂、常行堂)や舞台造りの摩尼殿、開山堂などが建つ静寂の山で、「西の比叡山」とも呼ばれる。
191003069

 JR姫路駅からバスで約30分。歩いて上る6本の参道があるが、山陽自動車道脇から市営ロープウエーに乗った。年間約38万人が利用する「主参道」だ。

 山上駅から坂道をたどると、仁王門を経て約25分で摩尼殿に着く。泊まったのはその途中にある妙光院。山内に残る7塔頭のひとつで、長らく姫路市の職員保養施設だったが、3年前に寺へ返され宿坊になった。

 庭に面した16畳の仏間を中心に11部屋があるが、当日の宿泊は私だけ。夕食には創作精進料理が出た。がんもどき、切干ダイコンの煮物などの小鉢9品、ヒジキを練りこんだソバ、ナスとこんにゃくの田楽、生麩の佃煮などで計17品。目にも楽しく、つい箸が迷う。寝付けぬまま、しばらく廊下で虫の音に耳を傾けた。

 翌朝は摩尼殿で勤行を見学し、常行堂で座禅を体験(体験料1000円)。半眼で床を見つめながら1分間に3回ぐらいの呼吸数をひたすら数える。「数えることに集中して頭を空にします」と指導の僧。重文の堂での体験が感激を誘う。

 妙光院に隣接する約130人宿泊可能の圓教寺会館が本来の宿坊だ。西国巡礼者のための施設だが利用が減り、かわって企業や各種団体の研修、スポーツ団体の合宿などが増えた。最近は趣味の会などの小グループ、年配の夫婦、外国人旅行者も。40~60代の女性が多いという。

 宿坊は1泊2食で圓教寺会館7350円、妙光院9800円。昼は塔頭の壽量院で精進料理の本膳(5250円と1万500円)、妙光院で創作精進料理(3675円)、圓教寺会館で幕の内弁当(1000円)が味わえる。要予約。圓教寺会館はTEL079・266・3240。 (清)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.25

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.4

フロンティアエイジ10月号 第7面より

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.4

 恵光院(高野町)

  「阿」観て宙を知る 湯船で外人と目礼

 高野山の宿坊で、密教の座禅である阿字観体験が人気と聞いた。観光協会で紹介された中から、恵光院にでかけた。同院でも1カ月に2~3回だった阿字観教室が、2~3年前からは開かない日がないほどだという。

 案内された部屋から見える中庭にはケヤキ、カエデ、シャクナゲ…。それらを揺らして入ってくる風が心地よい。まず浮世の汚れを流そうと浴場に行くと大きな西洋人が2人。視線が合い、目礼を交わしてともに湯船へ。「お国は?」「フランス、パリ」。翌朝の勤行と護摩焚きでも顔を合わせたが、どちらも奥さん同道だった。
191003067

 阿字観体験は午後7時から、50畳ほどの道場で行われた。薄暗い中に梵(ぼん)字と月と蓮が描かれたボードと円座があり、そこが受講者の席。40代の夫婦、30歳前後の女性2人、60代の私の5人だった。日曜なので少ない方だという。

 正座して5分も待っただろうか。近藤大玄住職の講義が始まった時にはもう、足がしびれていた。住職の解説は含蓄に富んだ内容だったが、乱暴を承知で要約すると-。

 梵字は密教の根本仏、大日如来を表す「阿」。大日如来つまり宇宙と一体になる悟りを得るための座禅が阿字観で、悟るには心にゆとりを持つこと。それには呼吸が大切なので、その呼吸法の初歩である数息(すそく)観から教えるという。

 円座の座り方は、背筋を伸ばしてヘソ下に力を入れる。何も考えるなというと、そちらに神経が向かうから、頭の中で数を数える-。「さぁやってみなさい」と住職は姿を消した。どこかで見ているのかな? いや、そんなことを考えてはいけない。「一、二、三・・・」。

 15分ほどで住職が現れて終わり、全部で1時間。悟りには程遠かったが、少しだけ心がゆったりしたように思えた。宿泊料は体験料込みで料理によって1万~1万2000円。TEL0736・56・2514。 (滋)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.24

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.3

フロンティアエイジ10月号 第6面より

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.3

 千手院(平群町)

  多様に修行体験 癒し求め集う若者

 聖徳太子ゆかりの「信ずべき、貴ぶべき山」信貴山。その中腹に広がる朝護孫子寺の筆頭寺院が大本山千手院(奈良県平群町)。16室ある宿坊を訪れるのは20~30歳代が意外に多いという。

 「人にはいえないストレスを持っている。仕事や悩みから離れ、非日常の世界に身を置きたいという表れでは」と法務主任の松下隆祐さん(37)。山内の散策を希望する宿泊客を案内しながら交わす話のはしばしから伝わってくるといい、アンケートの書き込みにも「別世界」「癒される」といった字が目立つ。
191003065

 部屋は6~12畳。江戸時代建造の木造旧館2階の虎の間(6畳)に案内されると、信貴山のシンボル・虎の衝立、経机が置かれ、長押には扁額。明かり障子を開けると欄干のついた廊下が延びる。中庭は小堀遠州の作庭とされ、緑が秋雨にぬれ深沈としたたたずまい。6・7月には沙羅双樹、10・11月には紅葉が映えるという。

 宿泊料は1泊2食で8400円(1人だと1000円増)。食事は精進料理だが、1000円追加で魚・肉の料理も出る。売り物の「鉄鉢料理」4200円は、入れ子になった大小7つのお椀に料理を盛り、食べ終わって片付けるとひとつの椀におさまる。夕食を「鉄鉢料理」に振り替えれば1000円プラスですむ。

 写経、写仏、座禅体験(いずれも1000円)のほか、本格的な1日修行体験も可能。朝はおかゆ、漬け物、昼はめん類、夜はご飯、煮物、みそ汁の文字通り一汁一菜。便所掃除から108回の礼拝行、滝行もあり、豊富なオプションから体調などに合わせて選べる。体験料は宿泊込みで1万500円。ミネラル温泉は24時間入浴可。TEL0745・72・4481。 (鶴)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.23

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.2

フロンティアエイジ10月号 第6面より

もの思う秋に 宿坊で泊まる NO.2

 東林院(京都市)

  気遣う心を養う 住職指導で料理塾

 広大な寺内に46の塔頭が点在する臨済宗妙心寺大本山に、住職手製の精進料理をいただける宿坊があると聞いて出かけた。その「東林院」は東端にあり、沙羅双樹の寺として知られる。西川玄房住職は境内奥の畑で野菜を育て、精進料理として朝夕の膳に供す。
191003063

 夕食は東京から来た若い夫婦と一緒だった。膳も器も朱塗り。ナスの田楽、サツマイモやシイタケ、がんもどきの煮物、キュウリの酢の物、水菜のごま和えなど、素材の味が調理でさらに引きたち、合掌していただいた。

 夕食を終えるとすぐお風呂。浴室には館内放送で連絡を受けたら速やかに入ること、洗髪不可などの注意書き。部屋の仕切りは襖、廊下側は障子。廊下は静かに歩き、無駄な電気は消す。門限9時、消灯10時などにお互いを気遣う心が芽生える。

 朝の勤行は僧だけ。その厳粛な声を聴きながら石畳を散策した。

 10時からは住職指導による精進料理体験教室。参加者16人の半数は常連で、10年間ほぼ毎月通っている人も。4グループに分かれて作った月見団子、うどんサラダ、エノキの枝豆あえの3品に、煮物、炒め物などが加えられ、枯山水の庭に面した奥書院での昼食の膳は盛りだくさん。

 食事の心がけや作法について解かれた五観文を唱和し、精進料理の心に触れた気がした。宿泊だけでは得られない貴重な体験だった。

 樹齢300年の沙羅双樹は昨年枯れ、今は枝を落として数珠が巻かれ、その種から育った若木が後を継ぐ。

 JR花園駅すぐ。庭の一般公開はしていないが、季節に応じて催す行事時に特別拝観できる。宿坊は1泊2食6300円。料理体験教室3150円。TEL075・463・1334。 (養)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.22

もの思う秋に 宿坊で泊まる

フロンティアエイジ10月号 第6面より

もの思う秋に 宿坊で泊まる

圓満院門跡(大津市)

 名庭に心を洗われ 絶品の精進料理

 皇室とゆかり深い門跡寺院はいま、全国に17カ所しかない。その一つ、大津市の三井寺境内にある圓満院門跡の宿坊に泊まった。
191003061

 平安時代987年の創設で、昭和天皇まで歴代天皇の位牌を奉安する由緒ある天台宗のお寺だが、宿坊は鉄筋3階建て、部屋にはバス・トイレ、冷暖房完備、テレビや冷蔵庫もあってホテルなみ。大ホールなどもあり、音楽団体や学校の吹奏楽部などの合宿に利用されることが多いという。

 日曜日の夜だったので宿泊者は私たちだけ。12畳の部屋でのんびりくつろぎ、夕食は20畳もある部屋で精進料理をいただく。こんにゃくやごま豆腐、生麩、野菜の天ぷらなど10品にデザートがつく。境内で湧く“三井の名水”を使うからか上品な味わいで、量もたっぷり。湧水は誰でも汲んで持ち帰れる。

 翌朝は7時からの勤行が約30分。奥野秀道第57世門跡が導師となり佛説阿弥陀経と般若心経を唱和。正座ではなく椅子席なので足も痛まない。朝食後は座禅体験。国指定重要文化財の宸殿で、指導僧に脚や手の組み方などを教わり約40分間、蝉の声だけが染み渡る静寂のなかで心を洗う。

 座禅のあとは国指定の名勝・史跡で“三井の名庭”として知られる庭園や、1647年に京都御所から移築されたという玉座のある宸殿、併設の大津絵美術館などを解説付きで案内してもらう。庭園は春の山桜、秋の紅葉の頃がとりわけ美しいそうだ。

 座禅以外に写経、平安貴族の遊びだった投扇興、僧・尼僧体験コースなどもあるが、朝の勤行以外は有料(座禅、投扇興は800円)で、いずれも予約が必要。帰りにお隣の三井寺園城寺に参詣するのもいい。

 1泊2食で9135円(1部屋2人以上。1人だと500円ほど高くなる)。JR大津駅から市内バスに乗り三井寺圓満院前で下車すぐ。京阪別所駅からは徒歩5分。予約は同院のホームページからもできる。TEL077・522・3690。(木)

| Comments (0) | TrackBack (1)

2007.10.21

伝統の池田炭を焼き茶の湯を楽しむ講座

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 伝統の池田炭を焼き 茶の湯を楽しむ講座

 「菊炭」の名で室町時代から珍重されてきた「池田炭」。その炭焼きを体験し新炭での茶の湯を楽しむ講座の参加募集が11月5日から。

 豊能町「池田窯」を主会場に、クヌギ原木伐採(12月15日)、窯入れ・点火(1月26日)、窯出し・茶道体験(2月9日)の全3回参加が条件。

 1人8000円(親子参加の小・中学生半額)で炭3キロ持ち帰り。定員30人。池田炭振興協会と池田市立青年の家(TEL072・761・0438)共催。

| Comments (0) | TrackBack (0)

森のドングリ拾って

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 森のドングリ拾って 蝶の舞う自然を守る

 ナラガシワのドングリ採取ハイクを大阪みどりのトラスト協会(TEL06・6949・5705)が28日に催す。

 能勢電鉄山下駅に9時半集合で三草山ゼフィルスの森ヘ。ヒロオビミドリシジミの幼虫が育つ林づくりの一環。先着70人で無料。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.20

建築にこめられた技

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 建築にこめられた技 心意気を話と映像で

 竹中大工道具館主催の「技と心」講演会が20日14時、兵庫県立美術館ホール(阪神岩屋、JR灘)で。

 中川武早大教授の「エジプト・アジアの建築の心と工人の工夫」に続き、大工道具館で開催中の「錺(かざり)展」関連映画も。先着250人で無料。

| Comments (0) | TrackBack (0)

サッカーのセレッソ シニアの健康を指導

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 サッカーのセレッソ シニアの健康を指導

 セレッソ大阪サッカースクールのコーチらによるシニア対象の講座「元気やでぇ!プログラム」が長居球技場練習場(地下鉄長居・JR鶴ヶ丘)で。

 14日=ペットボトルを使った姿勢改善体操、27日=健康なライフスタイルづくり、

 11月3日=選手に学ぶ上・下半身強化(以上各日14時)、11日=シニアに必要なバランストレーニング(13時)、12月1日=正しい歩き方(9時半)。

 最終2回は講座後にセレッソの試合を観戦。先着30~50人で1回500円。

 申し込みは氏名・住所・年齢・TELをTEL06・6615・6358かFAX06・6615・6360またはメールospa-club@spopara.comへ。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.19

湧き水先生らルルドを行く

フロンティアエイジ10月プレミアム号 第2面より

湧き水先生らルルドを行く

 奇跡の聖水求め数百万人が巡礼

 「恵みの水88カ所」をフロンティアエイジと協働で選定した地学の専門集団「関西湧き水サーベイ」の一行9人がこの夏、世界3大奇跡の水のひとつ、フランス南西部ピレネー山脈ふもとのルルドの町を訪れ、その聖水の分析を試みた。柴山元彦代表=写真=にその旅の報告を寄稿してもらった。
1910171

 ルルドの駅は人口2万人弱の町にしては長いホームが何本もあり、貸し切り列車が止まっているなど普通の駅とは異なる風景だった。ヨーロッパ各地から年間数百万人もが訪れる巡礼地の駅であるためだ。街のホテルの部屋数もフランスではパリに次ぐ多さという。

 駅を出るとすぐ、目の前にこの町の中心部にある台地が見えてその上に城砦がそびえ、その彼方にピレネー山脈の険しい山肌が続く。台地は岩の様子から石灰岩を主体としたものだろう。その台地を取り囲むように町が広がっている。駅から坂を下りて10分ほど行くと、両側にみやげ物店が連なる通りに出た。どの店にも大小の聖母マリア像やその関連の品々、そして聖水を入れるためのポリ容器などが売られている。

以下の記事は、フロンティアエイジ・ホームページでご覧ください。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.18

イベリア半島一周

フロンティアエイジ10月プレミアム号 第1面より

シニア20人憧れジャーニー

 陽光のイベリア半島一周

  観光の道は巡礼の道 イスラムと共存探る

 若い時から憧れていたスペインへ、旅行社の観光ツアーで出かけた。6月中旬、ヒマワリが真っ黄色に野を染めて咲き、市場では真っ赤なサクランボが山盛り、紺碧の大西洋を見ながら食べるイワシのオリーブオイル焼きがうまい。ローマ時代の水道橋、カトリック3大聖地のひとつサンティアゴへの道、イスラムの繁栄を伝えるコルドバ・・・ポルトガルを含むイベリア半島一周3000キロ余のバスツアー仲間は、60歳以上の男女20人。穏やかに、したたかに旅慣れた一行だった。
1910173

 関西空港を朝に飛び立ち、マドリードのホテルに着いたのは夜11時近かった。缶ビール1本を飲んで寝てしまった。

 翌朝マドリード観光からバスツアーが始まった。添乗の女性が、ツアーメンバーは夫婦9組と単独の男女各1人で、20人全員が60歳以上、最高齢は73歳と紹介。小さなどよめきがあった。帰国のバルセロナ空港まで11日間、休養の1日を除いてバスを運転したスペイン人も66歳。「私は皆さんの半分よ」と添乗女性。

 3日目朝から巡礼道「サンティアゴへの道」に入った。レオン中心部のカテドラル(大聖堂)へ行く道にも、堂内にも巡礼者姿が目立った。スペイン人の女性ガイドを通訳に、バックパッカー姿の夫婦に尋ねると、オーストリアから来たという。夫婦が広げた長い手帳には、道中の教会やカテドラルで集めたスタンプがずらり。これをサンティアゴの巡礼の道オフィスに見せれば公式証明書を発行してもらえるのだという。四国お遍路や西国巡礼の集印帳と同じ発想ではないかと感心しているうち、旅仲間はお遍路夫婦を囲んで記念撮影していた。

以下は、フロンティアエイジ・ホームページ

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.17

フロンティアエイジ10月プレミアム号

本日、フロンティアエイジ10月プレミアム号を発行しました。

フロンティアエイジは、毎月第1水曜日に発行をしておりますが、創刊以来初めて今月は、2回の発行をいたしました。
1910171

このプレミアム号は、毎月定番の記事ではなく、「丸ごと旅情報」としての発行です。シニア読者の皆様にとって、今最も興味のあるのは、「海外・国内」への旅だと思っております。

そこで、毎月の新聞では掲載が出来なかった、海外・国内の旅を特集し、また読者の皆様への旅の特典もあり、盛り沢山な記事としております。

海外は、「イベリア半島(スペイン・ポルトガル)一周」、「フランスの聖地ルルド」への旅です。

国内は、「京都・亀岡」、「岡山・高梁」への旅。そして、もてなし上手な温泉名旅館「舘山寺温泉・ホテル九重」、「下呂温泉・水明館」、「びわ湖温泉・旅亭紅葉」、「山口湯元温泉・大谷山荘」と、いずれも名旅館と言われている温泉旅館の取材記事です。

その他、各県事務所より寄せていただいた「役立つ旅のミニ情報」などを載せております。

フロンティアエイジのホームページで、記事の詳細をご覧いただけます。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.16

八ヶ岳マイスター留学好評

フロンティアエイジ10月号 第8面より

ものづくりに没頭8日間

 八ヶ岳マイスター留学好評

 八ヶ岳山麓・長野県富士見町にある全寮制の日本装飾美術学校でクラフト制作に没頭する「短期留学・芸術マイスターコース」が9月3~10日、同校とフロンティアエイジ、日本旅行の協働で開かれ、関西、関東からの7人がものづくりに熱中する時間の贅沢を堪能した。
1910081

 60~73歳の手づくりが大好きな人ばかり。女性が多かったのは1週間以上も家事を忘れ、3食付きで制作に集中できるという「非日常の魅力」(東京・仁王桂子さん)にもあったよう。「思っても見なかった夢のような企画。神様からのプレゼント、と飛びつきました」(多摩市・鍋田恵子さん)「育児、仕事、介護も終わって、これからは自分のために過ごす時間。いろんなものをつくることに費やしたい」(東大和市・浅井妙子さん)。

 講座は金属、木工、ガラス、ステンドグラス、壁画・モザイクの基礎を3日間学んだ後、希望の専門コースに分かれて白崎茂校長(木工)らのマンツーマン指導で作品制作に2日間をかける内容。多様な材料がふんだんに提供され、教程にはなかった陶芸の「ロクロ回しをしたい」という小山恵美子さん(東大和市)の願いもかない、30点をつくりあげたほど。

 最年長の原沢玲子さん(日野市)は「もったいない主義世代」を自認し、自宅近くの自然林の間伐材で様々な木工品をつくりたい、と予定のスイス旅行を取りやめての参加。除草仕事用の「ミニ椅子」と取り組み、その出来上がりに「使うのがもったいない」。

 ただ一人の男性駿河谷英雄さん(宝塚市)は電機技術者41年の腕をいかして尺八、印籠の根付からミニSLまでつくる趣味人。「幅を広げたい」と木工技術の習得に好奇心いっぱいで、直径20センチと30センチの木皿を完成させた。

 松村多美子さん(池田市)は藍染め30年の作家。「鉄を叩いてみたい」と粘土で下ごしらえした25センチのトルソを持参。「自然と学校の環境、先生たちのひたむきさに支えられ、内容の濃い時間が過ごせた。祈りのかたちが出せたし、ジャコメッティ風に仕上がって大満足」という感想だった。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.15

グッド・シェパード

フロンティアエイジ10月号 第5面より

CIA諜報員の人生

 グッド・シェパード 誕生秘話交え描く

 世界最大の情報機関CIAは、第2次大戦中のOSSを母体として戦後、20人たらずでスタートした。「グッド・シェパード」はその誕生秘話と、亡命キューバ人部隊によるカストロ政権転覆作戦が情報漏れで失敗した史実をからめ、歴史の裏側の真実に迫る作品。

 国家の「良き羊飼い=グッド・シェパード」であることを志すエドワード(マット・デイモン)は、挙式後間もない妻クローバー(アンジェリーナ・ジョリー)を残しOSSの一員としてロンドンに渡る。対独工作に没頭し、戦後のベルリンではソ連側スパイと攻防、帰国後はCIAの創設に関わる中で妻との仲は冷え、息子もまたCIAに入ったことで終わりを告げる。エドワードは指揮したキューバ作戦の失敗原因を探る中で、国を守るか、家族を守るか二者択一を迫られる―。

 ロバート・デ・ニーロがメガホンをとり、OSS創設者役で登場する。167分。20日からTOHOシネマズ各館で公開。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.14

オリヲン座からの招待状

フロンティアエイジ10月号 第4面より

映画と人を愛した人々 「オリヲン座からの招待状」

 「突然ではございますが、昭和25年の開館以来半世紀以上にわたって地元の皆様に愛され親しまれて参りましたオリヲン座は、誠に勝手ながら今秋をもって閉館いたす事と」-そんな書き出しで、京都の小さな映画館からゆかりの人々に届くところから「オリヲン座からの招待状」は始まる。

 昭和30年代、館主の松蔵(宇崎竜童)が病に倒れ、弟子の留吉(加瀬亮)は松蔵の妻トヨ(宮沢りえ)とともに映画館を守ることになる。松蔵が逝き映画も斜陽になる中、ひたすら映画を愛し、周囲の中傷にも耐えて純粋に互いを思いやる二人。

 そのオリヲン座を遊び場として育った仲良しの祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)は、結婚して東京にいるが別居中。時の流れの中で心が離れ、ピリオドを打とうと決意した良枝の元にも招待状が届いた。

 老いて病の進行が著しいトヨ(中原ひとみ)を留吉(原田芳雄)は病院から連れ出し、最後の上映の映写室に座らせる。トヨはずっと気に病んできたことを留吉に問いかける。「自分を犠牲にして私と一緒になってくれたのではないのか」。そんな二人の姿を見て、幼いころを振り返る良枝。

 やがて様々な人が、それぞれの思いを胸に、近代的な街にぽつんと取り残されたようなオリヲン座への路地を曲がってやってくる。そこには優しい奇跡が待っている。

 浅田次郎の同名短編小説が珠玉の1編を生んだ。三枝健起監督。116分。11月3日から東映系で公開。

| Comments (0) | TrackBack (1)

2007.10.13

クライミング

フロンティアエイジ10月号 第3面より

旬を先取り新スポーツ 「クライミング」

 全身使ってスムーズに バランス養い体もスリムに

 「クライミングがブーム」と聞き、街の中で岩登りを楽しめるという「シティ・ロック・ジム」(大阪市淀川区田川北2丁目)を訪ねた。1989年にオープンした日本では最古のジム。室内に入ると高さ5メートルの壁がそびえ、床にはマットレスが敷き詰められて道場という感じ。岩の突起に見立てた手足の置き場は大小さまざまな形をしていてカラフル。オブジェ作品のようで楽しい。
1910032

 69歳という谷口進さんは京都・嵐山から毎週月曜と木曜に通ってくる。「若い頃クライミングをやったことあるが、ここを知ったのは4年前。それ以来やみつきです。仲間がどんどんできるので楽しみが増えるばかり」。上へ登ったり、横へ進んだり、変化をつけて壁と格闘し、その動きは実にスムーズだ。

 谷口さんが、教え上手と信頼するインストラクターの大山由紀さん(36)に「落ちずに登りきった時の達成感が素晴らしいですよ」と勧められ、その気になって挑戦してみた。まず、クライミングシューズ選び。小さな突起に足を乗せることができるように工夫されており、歩くのには適さない。手のひらに滑り止めのチョーク(炭酸マグネシウム)をつけてスタート。足の置き場が小さいので爪先に力が入り、不安定な分だけ腕の力に頼ってしまう。「腕は曲げずに伸ばしたまま移動する方が疲れません」と注意されながら、何とか横進みを終えると「上出来、上出来。世界のトップクライマーも最初は初心者だったんですよ」と、励まされた。

 ジムの会員は300人を超えたそうで、年齢層は40、50代のサラリーマンが多く、女性も3割ぐらい。勤めを終えた夕方からがピークで、最近は親子連れも増えたという。個人レッスンもある。

 「コンペ」と呼ぶ競技会が2カ月に1度。みんな緊張し、無口になってトイレの回数も増える。やり始めて1年足らずという箕面市・黒川圭司さん(48)は「女房に連れられて始めたが、ゲーム性もあってつい一生懸命になってしまう」。ゴールまであと一歩で落下したが「サーフィン30年」の運動神経が、いずれ役立ちそうだ。最前列で見つめていた赤木寿子さん(34)は、インターネットで知って友達とやり始めて5年。「週3回通っています。フィットネスにも最適ですね」。なるほど、スリムな女性が多い。

 審査員の柳瀬昭史さん(30)は「タイムレースではなく、いかにスムーズにバランスよく登るかが大事。みなさん熱心で、ここで腕を上げ、海外でのロッククライミングを夢みている人ばかり」という。いきなり岩壁登りとなると恐怖心が拭えないが、まず室内ジムで始めれば女性や中高年も楽しめる。クライマーが増えるのもうなずけた。問い合わせはTEL06・6306・0914。 (英)

| Comments (0) | TrackBack (3)

2007.10.12

演芸めいげん

フロンティアエイジ10月号 第3面より

演芸めいげん 「身から出たサビでおます」

 横綱・朝青龍が8月下旬、大騒ぎの末に病気治療のため、モンゴルに帰国した。騒ぎの発端はこの約1カ月前。朝青龍は「腰の疲労骨折とひじ痛」の診断書を出し、夏巡業を休場した。ところがまもなく日本のテレビに何と、故国でサッカーに興じる朝青龍の姿が・・・
1910031

 上方落語「花筏(はないかだ)」は、この「朝青龍騒動」を彷彿とさせる噺だ。

 人気大関・花筏が10日間の地方巡業に呼ばれた。しかし花筏は病気で相撲が取れない。そこで親方は姿・形がそっくりの提灯屋を身代わりにして巡業地へ。「花筏は病気」と断り、毎日土俵入りの真似ごとだけで切り抜ける。だが「明日は千秋楽」となったところで花筏(実は提灯屋)の仮病がばれる。ばれるはずだ。提灯屋は宿で飯は1升、酒は2升 平らげ、夜中には宿の女子衆(おなごし)に手を出す始末。

 相撲を取らざるを得なくなった提灯屋。「身から出たサビでおます」と覚悟を決め、千秋楽の土俵へ。親方に教えられた通りに立ち上がり、夢中で両手を突き出して、土地の強豪素人力士を張り飛ばしてしまう。「張るのがうまいはず。提灯屋さんですから」が、この落語のサゲだ。

 さて、現実の朝青龍騒ぎ、今の落語家さんたちならどう料理するだろうか。ある日の楽屋で聞いてみた。

 「モンゴルに行ったら、そっくりさんがようけおるはずや。それを連れてきて、身代わりにする」「サゲは?」「その代役がモンゴルに帰る。サッカーやってテレビに映る。身元が分かって、またまた大騒ぎ」

 これではいつまで経っても解決しませんが、それにしても健気(けなげ)なのは提灯屋。「わてが悪いんでっさかい、土俵でたたき殺されても自業自得です」と、びびりながらも一生懸命に努める。「身から出たサビ」をほったらかしにし、責任を取らない輩が、あちこちで多いこの頃、ここのところをよーくかみしめて、落語を聞いてほしい。 (演芸ライター)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.09

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

フロンティアエイジ10月号 第2面より

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

 湯元 宝の家(奈良県吉野町)

  秋に燃える桜葉の輝き  名物の葛料理 冬はぼたん鍋

 世界遺産の金峯山寺など、吉野山の名刹をめぐって日本の歴史や文学を学んだあとは、温泉でのんびりしたくなる。深山の風情を一望できる宿をさがし、吉野山温泉「湯元 宝の家」を見つけた。
1910025

 「ほうのや」と読む。ゆったりしたロビーから眺めると、大自然をまるごと庭にもつ感じ。さっそく、露天風呂「阿吽(あうん)の湯」へ飛び込む。雄大な山脈が眼前に広がり、中千本、上千本の桜が手にとるように見える。澄んだ空気に夜は星、朝は陽光がまぶしい。春に全山を彩った3万本の桜は秋、カエデとともに紅葉して錦秋の主役になる。

 温泉(炭酸水素泉)があふれる岩組の露天風呂が、男女隣り合わせに並ぶ。肌の美容によく、スポーツでの打ち身やねんざ、お年よりの神経痛、肩こり、リウマチに効くといい、若い人たちの利用も多い。泉源は中千本の泉湯谷にあり、後醍醐天皇が入湯したのが起源。如意輪寺へ参る途中、しばしば入浴したという。

 湯上がりの夕食は会席膳。季節の食材を盛り合わせてなかなかの美味。日帰り昼食プランの「葛御膳」が人気。吉野の「葛」は良質で、京都の高級料亭からひっぱりだことか。冬場には宝鍋(キジ肉)、ぼたん鍋(猪肉)も楽しめる。

 こまめに働き気配りの届いた宿の人は「おかげさまでリピーターの方が増えています。交通は少し不便ですが、車で来られる方が多いですね」。20台収容の駐車場には、愛知、京都などのナンバーも多かった。

 秋の深まったころ、そして桜の春にまた、ひと風呂あびに来たくなった。(英)

 ◆メモ 泉質=鉱泉▽効能=神経痛、筋肉痛、打ち身、疲労回復など▽あし=近鉄あべの橋~吉野、特急76分、ロープウエー3分、山上駅から徒歩15分。

 ▽料金 フロンティアエイジで見たと告げれば、平日特別料金1万6100円(2人1室税込み)のうえラウンジでの朝のコーヒーがサービスされる。休前日1000円増。宝の家TEL0746・32・5121。

| Comments (0) | TrackBack (1)

2007.10.08

長岡京を歩いて

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 長岡京を歩いてして講演会でさらに学ぶ

 長岡京を学ぶスタンプラリーと講演会が14日にある。ラリーは9時半からJR向日町、阪急東向日駅で受け付け、向日市文化資料館~大極殿跡~朝堂院跡~長岡天満宮の6・7キロ。先着300人で参加費1000円。

 講演は14時半から長岡京市中央公民館で古屋和子氏の琵琶語り「桓武天皇」、上田正昭京大名誉教授「桓武朝廷と長岡京」。先着400人で同1000円。

 はがきにラリーか講演会か(1枚1件)と氏名・住所・TEL&FAXを明記し、〒604‐0024京都市中京区衣棚通御池上ル イチイビル303 京都渡来文化ネットワーク会議事務局TEL075・252・4838へ。

| Comments (0) | TrackBack (0)

藤木さんの連続講座

フロンティアエイジ10月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 チャレンジ精神語る 藤木さんの連続講座

 探検ジャーナリストの藤木高嶺大阪国際大名誉教授の講座「感激、涙、恐怖、笑いの体験談特集」が中央谷町ビル(地下鉄谷町4丁目)で。

 12日=ニューギニア高地人、11月9日=アラビア遊牧民①、12月7日=同②で各日18時半。

 定員30人で1回1000円。アトラストレック大阪支店TEL06・6946・9111へ。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.07

クライマックスが来る

フロンティアエイジ10月号 第3面より

クライマックスが来る

 セパともに稀に見る大混戦・・・そして

 プロ野球は、いよいよ「クライマックスシリーズ」に突入。パ・リーグは8日、セ・リーグは13日から第1ステージが始まる。まず2位と3位が3回戦2勝制で戦い、勝った方がリーグ1位と5回戦3勝制の第2ステージで「日本シリーズ」出場権を争う。

 各リーグの順位はシリーズと関係なく、ペナントレースの結果通りとなるのだが、これが終盤まで三つ巴の大混戦。各ステージとも上位チームの本拠地で全試合が行われるので、順位は興行収入にも関わる。阪神は甲子園が改修工事のため、第2ステージ用にスカイマークスタジアム(神戸)を準備していたが、猛烈な追い上げで首位に立った直後、大失速して無用の策となった。

 短期決戦のクライマックスシリーズは、好不調のある打力よりも投手力がポイントとなる。

 セは、中日の先発がそろい、切り札岩瀬の前に投げる岡本も力をつけてきた。阪神は先発陣が何とかしのぎ、JFK(ウイリアムス・藤川・久保田)がフル回転して追い上げたのだが、その3人に疲れが見えるのが不安。巨人は豊田が欠場し、上原までつなぐ西村、山口の踏んばりが頼みだが、野間口が救世主のように現れた。

 パは、日本ハムが9月19日に出場一番乗りを決め、日本一連覇を目指す。ダルビッシュが好調なのが心強い。退団するヒルマン監督の大胆な機動作戦が奏功するか。ソフトバンクは斉藤和と新垣の復調で先発陣がそろった。ロッテは頼みの小林雅が1、2点を守り切れないケースが増えている。打線がどれだけカバーできるか。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.06

別府を究める8日間

フロンティアエイジ10月号 第8面より

別府を究める8日間

 別府大学のシニア湯けむり短期留学 応募締め切り迫る

 11月の開講に向けて受講者を募集中の「別府大学シニア湯けむり短期留学」の締め切りが迫っています。今年は泉都・別府を世界に売り出した油屋熊八(1863~1935)を通して別府、そして大分の良さを学び、楽しむカリキュラムが組まれています。

 若いころにアメリカ暮らしの経験がある熊八は、妻の経営する旅館の集客方法を考える中で、温泉を示す湯煙マークの普及をはじめ、地獄めぐり遊覧と日本初のバスガイドを発案するなど、新しいPR作戦を展開したアイデアマンです。

 別府だけでなく、臼杵をはじめ大分県の各地には、今なお熊八の時代の空気と遺構が残っています。今回は、キャンパスや野外での講義のほか、温泉につかり、食や酒を味わい、映画や演劇を楽しみながら、当時を追体験しようという試みに重点が置かれています。

 この短期留学は本紙と日旅九州エンタプライズも協働、後援は大分県・別府市などです。期間は11月14日~21日の8日間。現地集合で1人14万9000円(受講料・宿泊・朝食7回・夕食1回を含む)。締め切りは今月23日。

 申し込み・問い合わせは日本旅行関西旅行支店TEL06・6209・0707へ。

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.05

あしたのオシャレ

フロンティアエイジ10月号 第2面より

あしたのオシャレ 「履いて歩けばお尻UP」

 美しく健康になるために正しい姿勢や歩き方を紹介してきました。最終回は常に意識していなくても「きれいに歩ける」奥の手をご紹介します。
1910023

 歩くことは全身運動。特におなかとお尻の筋肉が重要です。例えば「鳥のモモ肉」。足が短い割にモモ肉の大きいこと。鳥はあの大きなモモの筋肉で歩いているのです。

 人間も同じです。歩く時に使う筋肉は、バストのすぐ下(みぞおち)からの筋肉を使っており、脚の付け根から下だけで歩いているのではありません。おなかやお尻の筋肉を使って歩くと姿勢も整うのです。本来そのような歩き方をするように出来ているのですが、現実は腹筋やお尻の筋肉が使えていないために姿勢のバランスが崩れ、股関節が曲がり、ひざが曲がり、ゴリラのような歩き方になっています。

 この歩き方だと脚が上がりにくく、すり足のようになるので、つまずきやすくなります。腹筋やお尻の筋肉を使って鍛えることが大切です。特にお尻の筋肉の力は大で、そこを鍛えることで腹筋も鍛えられ、骨盤、股関節、ひざ関節のゆがみや障害の予防になります。

 お尻にきゅっと力を入れて触ってみてください。硬くなっていますか? 力を入れているつもりでもぷよんぷよんしてはいませんか? お尻って案外使われず、ゆるみっぱなしなんです。ぜひ鍛えてください。

 さて「きれいに歩ける」奥の手は、履いて歩くだけできれいな歩き方をからだに覚えさせ、自然にお尻の筋肉を鍛えてしまうインナー、nul<ヌル>「ヒップトレーニングボトム」(6090円=写真)です。週に5日、1日6000歩(約1時間)以上はき、1カ月続けると効果が現れます。継続は力。美しく健康になりましょう。 (ワコール・ウエルネス事業部 岡智恵子)

| Comments (0) | TrackBack (0)

2007.10.04

元気のヒミツ

フロンティアエイジ10月号 第2面より

元気のヒミツ 露の五郎兵衛さん(75))

 「ええ患者」で大病克服

 噺家(はなしか)生活60年の間に、大病を3度患った。いずれも脳の血管に関する病気。半身不随どころか噺家の生命線である言葉が出なくなったが、3度とも見事に克服、舞台に戻った。
1910021

 94年、上方落語協会の会長に就任する。悲願は、いつでも落語の演じられる寄席小屋を持つこと。それが昨年9月、「天満天神繁昌亭」として実現した。その1周年記念興行では満席のお客さんを前に「夕立屋」を演じた。足を痛めていて、舞台では床几(しょうぎ)に腰掛けて話す。江戸時代に活躍した落語家の祖・初代露の五郎兵衛(ごろべえ)と同じ姿である。

 大病から立ち直れたのは「手当てがよかったんでしょうなあ。動きもしゃべりも突然、戻ってきました。奇跡ですね。お医者さんはあきれかえってました」と、自身の努力より幸運と自然治癒を強調する。

 倒れるまでの酒・たばこの量は、尋常ではない。「遊びが好きでっさかい、クラブ回ったら1本(ブランデー)は空けます。最高は一晩で7本」「たばこは1日120本。高座に上がったら弟子が脇で灰皿とたばこを持って控えてる。終えたらすぐ吸えるようにと」

 それが今、ビールはコップ2杯、たばこはゼロ。「病気になったらええ患者になれ、が私の持論です。先生の言うことをよく守ること。入院中は教え通りに酒・たばこはやめてましたから、退院後も苦しまずにその状態を続けられたんです」

 03年の3度目の大病後、キリスト教の洗礼を受けた。娘さんが牧師と結婚していた縁もあるが「命拾いができたのは、単なるラッキーやない。誰ぞが生かしてくれてはるのや」と感じたからだ。日曜日には必ず教会の礼拝に出席する。