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2008.02.29

旅-歴史を歩けば 津・伊賀上野

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第3面より

旅-歴史を歩けば 津・伊賀上野

 伊勢を支え伊勢と栄え  街の風情は名君の遺産

 津ではまず、港を見たいと思った。

 伊勢は津でもつ
  津は伊勢でもつ

 そううたわれるほど伊勢参宮でにぎわった宿場の港が、いかほどのものか興を引かれたからだ。

 岩田川の川口にある「津なぎさまち」には今、中部国際空港への高速船が発着するだけの小ぢんまりした港があり、その左にヨットハーバーが広がっていた。
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 古くは安濃(あの)津と呼ばれ、中国・明の古書では鹿児島の坊津、福岡の花旭塔(はかた)津と並んで日本三津に数えられている。港に揚がった海産物や明からの貿易品は、伊賀上野を経て木津へ通じる伊賀街道(現163号)をたどり、奈良や京の都へ運ばれた。

 安濃津は伊勢と大和を結ぶ交通の要所だったのだ。最盛期の人口は1万人を超えたとも伝えられる。しかし明応7(1498)年の大地震で港は壊滅。その後、18世紀に参宮客の宿場として復活した。

 市役所の近くで城郭の櫓(やぐら)を見つけた。慶長13(1608)年に入府した藩主・藤堂高虎が改修した津城の跡。小さな公園になっていて騎馬武者姿の高虎の銅像が立ち、小作りな和風の庭がある。

 高虎は近江の生まれ。何人かの主に仕えた後、羽柴秀吉の弟秀長のもとで1万石の大名に。秀長の死去で出家したが秀吉に召され、秀吉没後は徳川家康の忠臣となり、藤堂家は32万石余の大大名として幕末に至る。

 高虎に対する世評は日和見主義・寝返り大名などと厳しいが、津では大違いでまさに名君。400年を経た今も津の人たちは「津を甦らせた恩人」と称える。高虎は城造り、町造りの名手で江戸城、大坂城を含めて約20もの城の改修、築城に携わった。津でも海岸近くにあった伊勢街道を町中へ引いて旅籠や商店を繁盛させ、前任地から来た人たちが住む伊予町、漁民や魚商の浜魚町、海運業者の築地町、寺院を集めた寺町などを作った。

 伊賀街道を西に下ると五百野の左方に榊原温泉(アルカリ性単純泉)があり、ここで1泊。湯元榊原館によると、榊原は清少納言の「枕草子」に「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」とある七栗の今の名という。高虎も骨休めに来たことが・・・などと想像しながら雨の中、菅笠を借りて露天風呂へ。闇にかがり火が燃え、菅笠を打つ雨の音。ちょっと乙な湯あみになった。

 翌日、上野へ。まず伊賀上野城へ向かう。高虎は入府3年後の慶長16(1611)年に縄張りし、規模を拡大した上、内堀に高さ30メートルの石垣を組むなど防備を固めた。天守閣から眺めて東方にある小さな空き地は、前領主・筒井定次の居城跡。筒井氏が治めたのはそれより北方で、高虎は南方を京の町にならって区画した。今も古色豊かな家並みが整然と並んでいる。

 城の北側に伊賀流忍者博物館がある。上野は郷士の力が強かった。後に彼らが服部半蔵らと結んで作ったのが強力な忍者集団。高虎は半蔵ら幹部を重臣に据え、他の者を無給の士分に取り立てた。これが藤堂藩を安定させた。

 「忍者うどん」を出すという城下の茶店へ入った。碗の中は素うどんに見えたが、食べるにつれ底の方から海老や鶏肉や卵や蒲鉾が出てくる。これも忍術か。伊賀街道を行くと松尾芭蕉の生家。そういえば「芭蕉忍者説」もあったが、なにせ俳聖。上野駅前に像が立つ。さらに伊賀信楽古陶館、高虎が力を入れた藩校の崇広堂跡、そして剣客荒木又右衛門が義弟・渡辺数馬の仇討ちに力を貸した鍵屋の辻に着く。数馬茶屋へ甘酒を飲みに入ると、話し好きのおばさんが「藤堂さんも偉いけど、又右衛門も偉い」と話しかけてきた。 (川崎市郎)

 ◆メモ 津・上野へは近鉄難波~中川~津新町、伊賀鉄道に乗り換え伊賀神戸~上野市。上野直行はJR難波~王寺~木津~伊賀上野▽車なら西名阪自動車道・松原~天理~国道25号・上野~国道163号・津。

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2008.02.28

休暇村 イメージ一新 NO.4

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第4面より

休暇村 イメージ一新 NO.4

 南淡路 (瀬戸内国立公園)

  鳴門の渦に宇宙思い 地酒の友にはフグ桜鯛ハモ

 観光地への旅は込み合う旬を外すのがいい。休暇村・南淡路がある福良湾界隈もこの季節に行ったのが正解だったようだ。休暇村は山頂にある。澄んだ青空の下に穏やかな太平洋が広がり、右方遥かに大鳴門橋、左の眼下には無数の白い漁船がもやう福良港。
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 港から直行バスで30分、太平洋岸の灘黒岩水仙郷を訪ねた。日本3大群生地の一つで、自生の約500万本が標高600余メートルの山から海まで45度の斜面を白い花で覆う。孫娘に手を引かれたお年寄り、そして熟年男女のグループが登ってくる。足を止めると花の香に包まれる心地がした。

 福良港に戻り鳴門観潮を楽しむ帆船の咸臨丸(384トン)に乗る。「干満の差が大きい4月がベストなんですが」と船員は言い、先客も10人ほど。でも解説に手抜きはない。「渦潮は6時間ごとの潮の干満によって、瀬戸内海から太平洋へ流れ出たり逆に流れ込んだりして起きます」「潮流は時速30キロ、渦は最大で直径30メートル」

 月と地球の引力の加減で潮が満ち引きし、それが鳴門海峡で千変万化の渦となる。甲板で揺れを楽しみながら、宇宙の不思議を思った。

 海風で冷えた体は、熱い湯でほぐすに限る。休暇村には南淡温泉が引かれ、いい湯加減のカルシウム塩化物泉。露天風呂に入ると、闇の遠くに大橋の灯が点滅し、湯気の切れ間に車のライトも二つ三つ。

 食事には2月までフグが出る。3~5月は桜鯛で、6月になればハモ。てっさ(フグの刺身)で地酒を楽しもうとしたら「港で上がりましたので」と桜鯛も出してくれた。フグは近くでの養殖だが、よそより1年長く「三年フグ」なので身がしまって旨い。桜鯛も結構な美味。魚好きの幸せを思った。

 休暇村は「国民休暇村」から01年に名称変更したものだが、ここも新装ホテルのような優雅さで、テニスコートやオートキャンプ場、大型反射式望遠鏡を備えた天文館まである。そう言えば、早暁に見上げた空にばら撒かれた星の何と大きく華やかだったことか。空気が澄み切っているからに違いない。 (崎)

 ◆メモ JRバスなど大阪~福良140分。三宮~福良90分。福良から連絡バス▽3月3日~4月25日の平日に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば鳴門桜鯛料理1泊2食が1万2000円の特別料金になる▽TEL0799・52・0291。

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2008.02.27

休暇村 イメージ一新 NO.3

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第4面より

休暇村 イメージ一新 NO.3

 伊良湖 (三河湾国定公園)

  眼下の椰子の実の海  野菜と海の幸景色にも満腹

 「名も知らぬ遠き島より…」柳田國男に聞いた話から島崎藤村が作詞した「椰子の実」。そのゆかりの地にある休暇村・伊良湖に出かけた。松林に囲まれ体育館もある広い敷地。ロビーの季節感溢れるディスプレーに温かく迎えられた。
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 渥美半島観光キャンペーン実行委員会副委員長でもある副支配人の瀬井英生さんのお薦めで蔵王山へ向かった。展望台からの眺めに思わず歓声。全国一の生産を誇るブロッコリーやキャベツの畑が緑の縞模様を描き、ビニールハウスが陽を受けて光り、風力発電の白い羽根が回る。「菜の花まつり」とあって1000万本の黄色が半島を飾る。

 田原市は農業全体の産出額が全国1位。和食中心のバイキング夕食には、その豊富な野菜や海の幸がふんだんに並ぶ。特産のアサリは佃煮に茶碗蒸しにみそ汁にと大活躍。オープンキッチンでは大アサリが音をたてながら香ばしく焼き上がる。デザートはまず渥美メロンに手が伸びた。オプション料理は2月末までトラフグが出る。3月からは桜鯛で、秋は伊勢エビ。一品料理で田原牛も味わえる。

 朝食が終わるころロビーにさまざまな野菜箱が運び込まれ、好評企画の「野菜詰め放題」が始まる。一人一袋。箱を囲んで合図と同時に野菜を詰め込み、袋はぱんぱん。平日の朝のお楽しみは3月いっぱい続く。春はハウスのイチゴ狩り、秋はメロンの詰め放題。これ以外にもゴルフやクルーズを組み込んだ平日限定割安セットプランのチラシが何種類もロビーに並ぶ。

 貸し自転車での岬巡りもいい。やしの実博物館、「日本の灯台50選」に選ばれている白壁の伊良湖岬灯台、海岸線が美しい恋路ヶ浜、アーチ状に浸食された日出(ひい)の石門、その近くの椰子の実記念碑など。秋には休暇村の園地内で鷹の渡りが見られる。

 ここに1カ月滞在したという柳田は藤村に「のびやかな景色とおいしい食べ物」についても、大いに語ったのではなかろうか。 (養)

 ◆メモ 新幹線豊橋から豊鉄バス90分。車なら知多半島の師崎港から伊良湖港へ名鉄フェリーなど▽4月25日までの平日に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば旬菜バイキング1泊2食が7980円の特別料金になる▽TEL0531・35・6411。

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2008.02.26

休暇村 イメージ一新 NO.2

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第4面より

休暇村 イメージ一新 NO.2

 讃岐五色台 (瀬戸内海国立公園)

  島々染め絶景の夕陽  湯には備長炭食もまた良し

 淡路島から高松まで長めのドライブのあと、市街はずれの手打ちうどん店へ。カウンターの18席だけで常に20人以上が立って空席を待つ。つやつやの太いザルうどんと熱々の空揚げやイカ天の取り合わせが絶妙。香川県内のうどん店は約800といわれるが「どのガイドブックにも載らない店」という。
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 休暇村・讃岐五色台は高松駅から西へ車で30分の五色台山上にあり今年で40周年。主な5峰が黄、黒、青、白、赤の色名を持つ溶岩台地なのが地名の由来とか。標高380メートルに建つ宿泊棟(鉄筋5階、66室)のほかプール、テニスコート、芝生広場などが赤松と広葉樹の中に点在。坂出市街、瀬戸大橋、瀬戸内の島々が眼下に広がる。特にオレンジ色に染まる夕景は幻想的で「日本一の夕陽スポット」が自慢だ。

 夕食はバイキングか創作会席。バイキング席には和食を中心に計70種が並ぶ。讃岐うどん、しょうゆ豆、ワタリガニ入り「漁師汁」などの郷土料理や「アボガドの生春巻き」など小鉢の評判が良い。野菜は職員が出勤途中に農家から仕入れてくる。

 私は冬の「ふぐ創作会席」を頼み、てっさ、てっちり、空揚げ、白子焼き、雑炊などを堪能した。会席は春には桜鯛、夏は鮑、秋は伊勢エビと季節で変わる。朝食のバキングも約40種あった。

 大浴場には容器に入った土佐備長炭が浸かっていた。炭からの遠赤外線やミネラル分が肌あたりを和らげ、保温、肌荒れなどに効果があるそうだ。

 楽しみだった早朝の散策道案内は雨で中止になった。朝食後、霧の山上を巡って再び高松へ戻り、「骨付鳥」を味わった。鶏のモモを骨付きで焼き、熱々にかぶりつく。天候には恵まれなかったが、舌で満足できる旅になった。休暇村の利用者は四国霊場巡りの約2000人を含め年約4万5000人。春は遍路の鈴の音で始まる。 (清)

 ◆メモ JR高松、鬼無両駅から送迎バス(要予約)。車なら高松檀紙ICから約30分▽4月23日までの平日(3月24日~4月4日除く)に限り「フロンティアエイジで見た」と告げて予約すれば創作バイキング1泊2食が8800円の特別料金になる▽TEL0877・47・0231。

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2008.02.25

休暇村 イメージ一新 NO.1

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第4面より

休暇村 イメージ一新

 南紀勝浦 吉野熊野国立公園

  太平洋の日の出豪快  とれとれ鮮魚古道ウォーク

 休暇村・南紀勝浦がある紀伊半島東岸は、朝日が太平洋の水平線から上がる。昨春に新装された温泉は、五つの湯船すべてから太平洋を一望できるのが自慢。内湯は総ガラス張りで開放感いっぱい。その前に巨岩を配した露天の岩風呂。海を望む縁にアゴを乗せ「水平線の向こうはアメリカなんだ」とぼんやり思った。
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 内湯の隣に露天の「絹肌の湯」。機械でアワを発生させ、マイナスイオンの美肌効果があるとか。他に一人用の陶器風呂が二つ。全部巡れば1時間は楽しめる。塩化物泉で湯冷めしにくいという。

 南紀勝浦のもう一つの自慢は、近くの宇久井漁協から常に取れたての鮮魚を提供できること。夕食の舟盛り会席はマグロの中トロやブリに交じってアカムツ。さらに寒ブリしゃぶしゃぶ、茶碗蒸し、山菜の天ぷらなどで腹もふくれたころ、軟らかくおいしい熊野牛のステーキが届き、仕上げは釜飯。

宇久井漁協は伊勢エビ(9月~1月)の水揚げでも知られ、勝浦漁協市場は近海マグロの水揚げ日本一、隣の太地町は捕鯨発祥の地。それらが夕食メニューや一品料理に登場する。

 吉野熊野国立公園にある南紀勝浦の楽しみは、自然との触れあい。毎朝6時半から30分、お散歩会が準備されている。宿舎周辺のヤブ椿、シイなどの森を歩き、温泉で汗を流しての朝食は格別だった。

 「ふれあいプログラム」として世界遺産の熊野古道「大門坂を歩こう」が毎日ある。朝9時にバスで那智山まで行き、樹齢800年の杉並木の石段や那智大社、青岸渡寺、那智の滝などを歩いて昼ごろ帰る。1人500円、3年で約3500人参加という人気だ。

 休暇村近くの和歌山県が建てた宇久井ビジターセンターでシイノトモシビダケ観察会(5月中旬~7月)などの体験プログラムを用意。宇久井港からクジラウオッチング(5~9月)も出る。 (滋)

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2008.02.24

バロック音楽を聴く

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 懐かしい映画彩ったバロック音楽を聴く

 「映画に流れるバロック音楽」のコンサートが3月8日14時から池田市民文化会館(阪急石橋、TEL072・761・8811)で。

 「恋するガリア」「ベニスの愛」「審判」など1960~60年代の懐かしいスクリーンを彩ったバッハ、ヴィヴァルディらの名曲をチェンバロ中野振一郎、リコーダー藤田隆らの演奏とトークで紹介、前日まで同会館で前売り2500円ン(当日3000円)。

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司馬遼太郎と大阪

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 司馬遼太郎が大阪に抱き続けた思いとは

 府民講座「司馬遼太郎と大阪」が3月1日14時、大阪府立中央図書館ホール(地下鉄荒本TEL06・6745・0170)で。

 講師は司馬遼太郎記念館館長の上村洋行さん。500円、380人。住所・氏名(ふりがな)・TELを明記し、往復はがきで〒577-0011東大阪市荒本北57-3、府立中央図書館「府民講座」担当へ。FAX(06・6745・0262)も可。

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2008.02.23

学びも遊びも多彩に

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 学びも遊びも多彩に 岸和田健老大新学期

 シニアの生涯学習の場「岸和田健老大学」(南海岸和田TEL072・431・1575)が31期生を募集中。

 歴史、文学、健康、福祉、時事問題などの講義のほか、社交ダンスや俳句、英会話など多彩な30クラブが活動。自主運営の自治会もある。55歳以上が対象。入学金5000円、学費1カ月3500円、自治会費500円。

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女性の年金を知ろう

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 仕組みがややこしい女性の年金を知ろう

 女性年金講座「結婚・離婚・再婚、どう変わる?妻(夫)の年金」が27日10時、芦屋市男女共同参画センター ウィザスあしやで。

 講師は社会保険労務士の高見香織さん。300円。申し込みは講座名・住所・氏名・TELまたはFAXを明記し、はがきかFAXで同センター(〒659-0092 芦屋市大原町2-6 ラ・モール芦屋内、FAX0797・38・2175)へ。

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2008.02.22

母と娘でトルコを行けば

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第2面より

母と娘でトルコを行けば

 期待に違わぬ不思議と感動

 娘が20歳を迎えた記念に昨年暮れ、トルコへのツアーに参加した。「西洋と東洋の文明が重なったところだから」と、トルコを選んだのは世界史好きの娘。8日間でイスタンブール歴史地区、トロイの考古遺跡、ヒエラポリスとパムッカレ、ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群。4カ所の世界遺産を訪ねることへの期待を語る。
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 関西空港からイスタンブールまで直行便で13時間。「パリに行くのと同じ時間。地図ではパリの方が遠いけど、地球は丸いから同じような距離」と説明する娘に、旅の主導権を握られそうな予感。

 幸い二人とも、どこでもすぐ眠れるタイプ。暁闇の空港に元気よく降り立つと、息つく間もなく迎えのバスで観光開始。まず、イスタンブールの象徴ともいえるブルーモスクへ。早朝の薄明に6本の尖塔を突き出す建物は幻想的。赤いトルコじゅうたんを敷き詰めた内部に入ると、ほっと心が落ち着く。娘には「それはただ、座れて足を伸ばせたからよね」と見すかされた。

 昼食で初めて現地食に出あう。サラダ、レンズ豆のスープ、トルコ風ハンバーグのキョフテ。香辛料がよく利いており、同行の老夫婦は「どうもこの香りは・・・」と食べ残したが、娘も私も平らげた。二人とも味覚が似ており、食欲旺盛なのはうれしいが、ちょっぴり考えもする。世の男性たちは「結婚相手を決める時は、母親を見てから」というそうだから。

 スルーガイドとして世話してくれたのはネドさん(32)という日本語が達者な男性。まず教えてくれたトルコ語は「ギュナイドン(おはよう)」。翌朝、目覚めて娘に「牛ない丼」というと大笑い。「ギュナイドン」はツアー仲間の合言葉になった。

 以下の記事は、フロンティアエイジ2月プレミアム号・ホームページをご覧ください。

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2008.02.21

中央4ヵ国を巡る

フロンティアエイジ2月プレミアム号 第1面より

中央4ヵ国を巡る

 世界遺産と美しい自然 葛藤超えて純朴な人々

 人気が高まっている「中欧」へのツアーに参加し昨年10月、スロベニア、クロアチアなど4カ国を縦断した。かつてのユーゴスラビアは6カ国に分裂。その過程での内戦の跡が生々しい地域もあったが、美しい自然と、大航海時代をしのばせる港湾都市の建築群が残り、観光客なれしていない古き良きヨーロッパに出あえた。 (高橋 徹)
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 8日間のバスの旅はスロベニアの首都リュブリャナから始まった。旧市街の路面は石敷き。広場付近に市庁舎、キリスト教会、商店街が並ぶ。明らかにここは西欧の雰囲気。建物群の外観はルネサンス、バロック、アールヌーボーなど様々な様式ながら、調和は見事だった。

 翌日訪れた「絵のような」景色のブレッド湖、ヨーロッパ最大というボストイナ鍾乳洞は、長い空の旅の疲れを十分に癒してくれた。ブレッド湖に浮かぶ島の教会で先ごろ、日本人が挙式したという。ユーロ圏に組み込まれた今、かつての「東側諸国」というイメージは全く残っていなかった。

 以下の記事は、フロンティアエイジ・ホームページをご覧ください。

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2008.02.20

フロンティアエイジ2月プレミアム号を発行いたしました。

フロンティアエイジ・プレミアム号は、「丸ごと旅情報」としてニューシニアの皆様に関心の高い海外・国内の旅の情報をお届けしております。

2月プレミアム号では、海外では中央4カ国とトルコを、国内では三重県津・伊賀上野、イメージ一新の休暇村特集を行っております。

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スロベニアのブレッド湖

是非、フロンティアエイジ・プレミアム号ホームページをご覧ください。

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2008.02.19

明日への遺言

フロンティアエイジ2月号 第6面より

愛と誇りを貫いた武人

 平和へ重い問いかけ

 愛と誇りを貫いた一人の武人を描く「明日への遺言」が完成した。ピカソの絵「ゲルニカ」で始まるこの映画は、大岡昇平の「ながい旅」に感銘を受けた小泉尭史監督が構想15年、藤田まことと巡り合って生み出した感動の話題作だ。

 長い戦いを終えた後、東京裁判で戦争指導者のA級戦犯が裁かれる一方、横浜地裁では戦争犯罪行為を命令したB級、その実行者C級戦犯の裁判が始まる。B級戦犯の一人、岡田資中将は東海軍司令官。部下19人とともに名古屋空襲の際、パラシュートで降下した米機搭乗員を正規の手続きを経ず処刑した殺人の罪に問われた。名古屋方面への空襲は38回に及び、とりわけ5月14日の空襲は486機が2563トンもの焼夷弾を投下し、市北部の80%を焼失した。

 フェザーストン弁護人は無差別爆撃の残虐性を指弾し、搭乗員の処刑を決めた略式裁判の合法性を主張する。だが、岡田はすべての責任は命令を下した自分にあると陳述。その姿勢にうたれた検察官、裁判委員の好意的な質問にも、戦時の違法行為に許される報復ではなく、あくまで法に基づく処罰であったとの信念を曲げることはなかった。そして、最後に米軍の無差別爆撃に対する意見を述べる機会を与えられたことに感謝しつつ、防衛軍としてできる限りの最善を尽くしたことへの満足、争いのない日米関係への願いを述べる。

 判決は絞首刑。だが、部下たちから死刑者を出すことはなかった。指導者の多くが責任の回避を図るなか、ひとり68日間の法戦を闘い抜き、若い部下に未来を託しえた岡田は、妻に「本望である」と語る。そして、その遺書には妻の愛に対する感謝と、家族への心遣い、精いっぱい生きたことへの満足が綴られていた。処刑戦犯1061人。今も正義の名のもとに世界中で続く無差別爆撃への問いかけは重い。

 「人生最高の仕事」という藤田まこと、妻温子役の富司純子の抑えた演技が胸をうつ。110分。3月1日から梅田ブルク7、MOVIX京都、神戸国際松竹ほかで公開。

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2008.02.18

健康麻雀で地域に返礼

フロンティアエイジ2月号 第4面より

健康麻雀で地域に返礼

 朝日新聞販売所長引退した4人協力

  採算無視で開店

 朝に夕に20年以上、地域の各家庭に新聞を届け続け「自分たちも定年」と引退を決断した京都市の元朝日新聞販売所長4人が、京阪出町柳駅に近い同市左京区田中西大久保町の商業地域に共同で高齢者専用の「健康麻雀店」を1日に開業した。
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 賭けない・(酒を)飲まない・(たばこを)吸わないの「3ない」を厳守し、脳の活性化と仲間づくりのためのサロンをめざし、店名は「じゃんとぴあ」。「支えてもらった地域へのささやかなお返し」と、採算を気にしていない。

 代表の岸中壽彦さん(54)は2代目所長として25年働き、今は6600平方メートルの畑地を借りて無農薬の野菜栽培に夢中。事務局長役の加藤紘紀さん(65)は店を24年維持して1年前に退いた。販売所長歴33年と最も長い山本健夫さん(57)は8年前に引退。所有地と資金を高年齢障害者の授産施設「やましなの里」に提供し、後援会長として支え続ける。最年少の石田春男さん(53)も22年間、店を構えて朝日新聞を配り続けてきた。

 引退で時間の余裕が出来た4人は、よく誘いあって麻雀を楽しむ仲だが、その中で話題になるのは定年後、地域に溶け込めないでいる男性や認知症など老後の課題。昨年秋、NHKテレビで84歳の女性が麻雀で元気を取り戻した話題が紹介されたのをきっかけに「サロンをつくろう」へと一気に進んだ。

 岸中さんが元店舗の半分、38平方メートルを改装したうえ、4人が高齢者向けの最大サイズの牌が使える最新式の全自動麻雀卓を1台ずつ提供して整った。さらに店の入り口には無農薬や有機栽培に凝る岸中さんと山本さんの野菜を並べる100円スタンドも設けた。

 営業は10~17時で年中無休。利用料は時間制をとらず、1日1500円(午後3時以降は1000円)。麻雀歴30年の岸中さんを中心に初心者には手ほどきし、年齢差をこえた交流を大事にする。

 ねんりんピックは昨年秋の茨城大会から「健康マージャン」を公式種目に認定しており、ゆくゆくは「じゃんとぴあ」から代表選手を送り出したいという。TEL075・702・4691。

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2008.02.16

箕面のシニア劇団

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 箕面のシニア劇団は「煙が目にしみる」を

箕面市の生涯学習センター講座「60歳からの演劇入門」から誕生した劇団「すずしろ」が24日、同市のメイプルホール(阪急箕面)で「煙が目にしみる」を上演。

 桜満開の斎場を舞台に、あの名曲が流れる中で逝く人と送る人の思いが交錯するハートフルコメディー。11時、14時の2回上演。無料。

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大和高田市民劇団

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 市民劇団が自伝的な話で10周年記念公演

 創立10周年となる大和高田市民劇団さざんかが、第20回記念公演「輝かずとも、姫」を23日(14時、18時)、24日(11時、15時)の4回、さざんかホールで。

 町おこしのための素人芝居「かぐや姫」上演を巡るてんやわんや。前売り1000円(当日1500円)。問い合わせ同ホール文化振興課(TEL0745・53・8200)。

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ジャズはなぜ米国の国民音楽になったか

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 ジャズはなぜ米国の国民音楽になったか

 黒人が生み出したジャズはどのように白人社会の偏見を超え、国民音楽としての地位を築いたのか。日本人も無関係ではないアメリカ史の断面を語るセミナーが21日14時、大阪駅前第2ビルの大阪市立総合生涯学習センターで。

 講師はアメリカ文化史研究者・鳥居祐介さん。参加費1000円。申し込みはエルダーホステル協会(TEL06・4395・1222)へ。

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2008.02.15

旬を先取り 新スポーツ

フロンティアエイジ2月号 第3面より

旬を先取り 新スポーツ

 バスケットピンポン

  穴に入れば2点ゲット あの愛ちゃん破った猛者も

 和歌山生まれの「バスケットピンポン」は、四畳半の広さがあれば十分楽しめる。正規の卓球台を4分の1に縮尺した縦120×横60センチでネットの高さは8センチ。台の両端に直径10センチの穴があり、バスケットボールのゴール風にネットが下にぶらさがっている。
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 ラケットとボールは卓球と同じ。サーブミスやリターンミス、反則は相手に1点が入るのも同じだが、穴に入れれば「ヒット」で2点になるのがみそ。お互いバスケットを狙って打ち合うことになる。ただ、サーブはラケットを使わず、ラケットを持っていない方の手で投げ入れる。1セット11点先取制の3セットマッチで、2セット先取で勝ち。

 台の製造元、和歌山市山口西の「日本バスケットピンポン株式会社」を訪ねると、さっそく作業所の一角をかたづけて設営。台は折りたたみ式で、金属性の脚を自由に調整できて持ち運びも便利。ラケット2本とピンポン球2個もついて定価2万4760円だから、口コミで根強い人気があるのだろう。

 協会理事の北原友也社長(61)は「すぐゲームを始められるので、自動車メーカーの職場などで多く使ってもらっており、丈夫で長持ちするので好評です。アウトドアではボールが風の影響を受け、違った変化をするので面白いですよ」という。1966年、ゆり夫人(61)の父・北原雄一さんが考案。その遺志を継いで普及に努める。

 協会事務局長の保田耕志さん(68)=紀の川市=は「老人も子供も楽しめる。穴に入った時の爽快感は格別。ボケ防止にもいい」とベタ惚れ。自慢は3年前「テレビ番組で愛ちゃん(福原愛選手)に、9-10から逆転勝ちした」こと。各地へ講習に出かけるたびに必ず披露するそうだ。

 その自称「バスピン名人」を相手に、打ち負けない田村佳章さん(48)は学習塾の先生。「狙ったところ、つまり穴へいかにコントロール良くボールを打てるか、卓球と違った面白さがあります。ストレスの解消、頭の切り替えにいいですね。塾の休み時間に声をかけると、子供たちが飛んできます」という。

 日本レクリエーション協会は74年、高齢者レクリエーション・ワーカー養成セミナーで推奨実技種目として取り入れた。和歌山県民総参加スポーツ大会の正式種目でもある。田辺市で毎年開かれている「親子大会」は43回を数え、兵庫県尼崎市の総合老人福祉センターは、10台をそろえて定期的に大会を開いている。

 ゆり夫人は「作曲家で県教育委員会に勤めていた父が、親子が楽しくコミュニケーションをとれる遊びを作りたいと知恵をしぼったものです。もっと広めたい」と、PRに努める。問い合わせは協会事務局TEL0734・61・6511。 (英)

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2008.02.14

演芸めいげん

フロンティアエイジ2月号 第3面より

演芸めいげん

 高つぶれにつぶれます

 大阪の堂島といえば、昔は米相場が立つところだった。堂島浜の「全日空ホテル」辺りに、江戸時代から米市場があって、相場師が千金を得たり、大損をしたりといった生活をしていた。上方落語『米揚げ笊(いかき)』は、そんなところへ米を揚げるいかき(ざる)を売りに来た男の噺だ。
20080206031

 相場が上がるのが好きな店の前で「米を揚げる、米揚げいかき~」と男が大声。それを気に入った主人が男を店に招き入れる。男は「のれんは頭で上げて入る」「みな買うてくれたら、お家へ放り上げる」などと言って主人を喜ばせ、祝儀をせしめるが、そのうちに「下がる」と縁起の悪い言葉を連発する。機嫌を損じた主人を番頭がとりなして言う。「旦さんのように、上がる一方では高(たか)つぶれにつぶれます」。すると男は笊をポンポン叩き「叩いてもつぶれるような笊と、品物が違います」。

 原油高が止まらない。年明け早々のニューヨーク先物市場では、一時は1バレル100ドルを突破。原油価格は1年で倍になった。原油高は企業経営に影響し、ガソリン高、暖房経費増となって、家計を圧迫する。なぜこんなに急騰するのか。経済に強い人の話によると、アメリカ経済への投資やドル、円、ユーロ買いなどに集まっていた投機マネーが、より儲かる物を求めて原油に移ったからだという。イギリスでは1バレル200ドルにもなるとの、新聞論調があるそうだ。

 投機マネーで実勢からかけ離れた価格の原油を、今の国の経済力・購買力で買い続けることが出来るのか。200ドルともなったら、どんな生活が待ち受けているのか。

 ここは番頭さんが言う「上がる一方では高つぶれにつぶれます」を信じたい。上がるばかりが能じゃない。激落も期待したい。相場は上がり下がりがあってこそ、商機につながるのだ。その節は私もおこぼれにあずかりたいものだが、我が頭はどうやらザルらしいので、果たしてうまくすくい上げられるかどうか。 (演芸ライター)

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2008.02.13

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

フロンティアエイジ2月号 第2面より

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

 夕日ケ浦温泉 海舟(京丹後市)

  夕日と湯と何よりカニ 刺し身に鍋に絶品の味噌も

 久しぶりにできた暇な時間、本一冊を持ってローカル線を乗り継ぎ、丹後半島の夕日ケ浦温泉に向かった。日本海の夕日を見て温泉に入り、シーズン真っ盛りのカニを食べれば至福だろう、と。
20080206023

 JR福知山駅で降りて第三セクター北近畿タンゴ鉄道に乗り換え、田園風景を楽しみながら木津温泉駅に着いた。まだ午後3時。旅館の迎えの車は頼まず、歩くことにした。国道に出た途端にカニをゆでるいい匂い。カニ専門店やみやげもの店をのぞきながら、30分ほど歩くと旅館に着いた。

 案内された5階の部屋からは「日本夕日百選」の夕日ケ浦海岸を一望できたが、あいにく厚い雲が垂れこめ、夕日はまたの機会にお預け。

 ならば、と温泉へ。大浴場は小庭園に面し、その一角に露天ぶろもあった。お湯は弱アルカリ泉。歩いて冷えた体を軟らかく包んでくれる。温泉街には旅館が共同で建てた「花ゆうみ」という露天ぶろやサウナも備えた温泉施設があり、海舟は宿泊客に無料入浴券を渡し、バスで送迎している。

 さあ、お目当てカニ料理満載の盆が運ばれてきた。カニ刺し身、カニ鍋、焼きカニ、カニ味噌入り甲羅・・・。まずカニ刺し身にかぶりつく。太い足が3本。この舌触り、この甘み。続いて火の上でグツグツいうカニ味噌。茶碗蒸しにもカニが・・・そして最後の鍋はカニの足をしゃぶしゃぶ風に食べるのが海舟おすすめ。格闘2時間余。そこへ茹で上がったカニを盆に載せた女性従業員が「いま召し上がりますか。大体はおみやげになさいますが」。もう満腹、降参。お土産つきの至福になった。 (滋)

 《メモ》カニシーズンの3月末まで平日1万9800円、休前日2万2000円、日曜2万800円。3月は食べ納めキャンペーンで平日2千円引き。「フロンティアエイジを見た」と告げて予約すれば夕食時1ドリンクサービス

 ▽福知山線の特急「北近畿」に乗り豊岡から北近畿タンゴ鉄道で木津温泉駅行きが早い▽車なら中国自動車道-舞鶴若狭自動車道-京都縦貫道で終点宮津天橋立ICから一般道へ▽海舟tel0772・74・0825。www.kaisyu.co.jp

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2008.02.12

あしたのオシャレ

フロンティアエイジ2月号 第2面より

あしたのオシャレ  「乳児服はシンプルこそ」

 昨年6月に男児出産。3900キロと大きく産まれた我が子は、おかげさまでスクスク成長し、先日体重を測ったら8・3キログラムを超えていました。この紙面が出るころには、もう少し大きくなっていることでしょう。

 零歳から1歳は、人が一番成長する時期といわれていますが、実際にこの手で育ててみて、その目覚ましい発育ぶりに、驚かされています。

 赤ちゃんの服のサイズは50~60センチと、10センチごとのサイズ設定がほとんどです。うちの子は乳児サイズをあっという間に通り越し、現在は80センチのものになっています。成長が早いので一、二度袖を通しただけでサイズが合わなくなったり、いただき物で一度も袖を通さないまま着せられなくなったりして、悔しい思いをしたものもあります。

 最近は男の子の青、女の子の赤やピンク、どちらでもいける黄色…といった定番色以外にも、様々な色や柄物があって、選ぶ側としては楽しみが多いんですよね。

 ただ、気をつけたいのは見た目と実用性のギャップ。フリルがいっぱい付いて可愛いのに、着せてみたら首の部分がフリルにすれて赤くなってしまうもの、腕のところが細すぎて動きにくそうなもの、余分なところにポケットや飾りがついていてハイハイしにくいもの・・・。素敵な外見のデザインに飛びついて失敗した例がいくつもあります。

 結局、最終的にはシンプル・イズ・ベスト。ゆったりして、肌に優しい服が一番いいということに落ち着きます。よだれや食べ物で、どんどん汚すことを考えると、洗濯しやすいというのも、選ぶ基準になります。あれこれ考えますと、意外に値段の安いものの方が、使い勝手が良かったりします。

 見た目よりも実用性、8カ月の息子を持つ新米ママの率直な感想です。 (ABCラジオ「おはようパートナー」パーソナリティー宇野ひろみ)

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2008.02.09

後期高齢者医療制度

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 何がどう変わるのか後期高齢者医療制度

 75歳以上の高齢者が対象の新医療制度が4月から始まる。保険料や給付内容は府県単位の広域連合議会で決まるが、近畿ではどう変わろうとしているのか。

 枚方、和泉、西宮、橿原、富田林の女性市議5人が問題点や疑問点を語り合うセミナーが9日13時半から大阪・ドーンセンター(京阪・地下鉄天満橋)である。参加費1000円。申し込みは高齢社会をよくする女性の会・大阪(TEL06・6762・0550)へ。

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さわる絵本展

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 すべての子に絵本の楽しさ伝えるために

 「さわる絵本展」が9~16日、枚方市立中央図書館(TEL050・7105・8141)で開かれる。

 視覚障害の子らにも読書の楽しみをと作られた絵本類をオープン展示し、自由にさわれる。15日休館、無料。10日10時半と13時半には、さわる絵本の手作り講習(無料=要申し込み)もある。

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有機農業入門

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 いのち守る有機農業 その意義と実践の今

 講演会「有機農業入門」が9日13時半、京都JA会館(京都駅八条口南すぐ)で。

 著書も多い金子美登全国有機農業団体協議会代表が「有機・循環・自給・自立の農場と町づくりを目指して」を語る。1000円。150人。京滋有機農業研究会など主催。連絡はTEL075・461・4772(山岡さん)。

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熊楠をもっと知ろう

フロンティアエイジ2月号 第9面より

トライ&エンジョイ

 コレクションで探る知の巨人・南方熊楠

 「熊楠をもっと知ろう!」シリーズの第3回が9日13時半、和歌山県田辺市の南方熊楠顕彰館(TEL0739・26・9909)で。

 国立科学博物館の萩原博光主幹が同館に寄贈された「熊楠コレクション」の貴重な標本を中心に語る。無料だが事前申し込み必要。

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2008.02.08

元気のヒミツ

フロンティアエイジ2月号 第2面より

元気のヒミツ  桂 春之輔さん(59)

 何もせず達者でいたい

 師匠は桂春団治さん。入門して42年になる。上方落語協会の副会長として、天満天神繁昌亭の設立に心を砕いた。今は運営に携わっている。気を使うことが多いためか、昨年10月、大阪市内のホテルで仕事中に下血して、緊急入院した。
20080206021

 十数年前に交通事故に遭い、生死の境をさまよったことはあるが、病気での入院は初めて。「生命保険に入ってたんで、入院したらお金がなんぼか出るはずやと思い、嫁はんに保険証を持ってきてと頼んだ。そしたら持ってきたのは火災保険証。仲間の前でこの話をしたら「そんな嫁はんやさかい、あんたと長いこと一緒にいてくれてはるんや」。こう言われて思わず僕も「それもそうやなー」」

 昨年は大阪市立大学で高座、いや講座を受け持った。一般参加も含めて約350人の受講生を前に計14回、「上方落語の情」について話した。弟弟子の梅団治さん、春雨さんらが実際に演じたりして補佐。好評で今年も5月から教壇に立つ。

 繁昌亭も大入りの日が続いている。それでも自らを「心配性・貧乏性」と話し「人が来んようになったらどないしょう」と悩む。「(桂三枝)会長からアカンかったら、その時に考えようと言われて、救われたような気にはなってるんですがね」

 7月には還暦の祝いを迎えるが、それは意識の中にないという。病気や健康のことも同様だ。「食べたいもんを食べたい時に食べ、飲みたい時に飲む。健康器具もいろいろ買うたけど、結局はほとんど使わんまま。ずぼらやから、何にもせんと努力せんと健康でいたいんです」

 八十数キロあった体重が最近10キロほど減った。「肝臓にウミがたまってると言われ、出された薬飲んでたら、酒を飲むと体がしんどうなって、酒が欲しくなくなってきた。それで体重が減ったんです」「病状もよくなってきたし、努力せんと痩せられた。これが理想です。これからも横着なまんまでいきたいな」  (ぶ)

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2008.02.07

手作り市へお越しやす

フロンティアエイジ2月号 第1面より

手作り市へお越しやす

 京の百万遍 毎月15日のお楽しみ

  触れあい・温もり・刺激  ここだけの品店も客も急増

 毎月15日、京都市左京区百万遍の交差点界隈に人があふれる。近くの浄土宗大本山知恩寺の境内で催される「百万遍さんの手づくり市」に集まる人たちだ。その人ごみにまぎれ込んでみた。(木下二二男)
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 昭和62(1987)年4月「素人が自ら創った作品に、自ら値を付けて、自ら販売する」という趣旨でスタートしたこの市は、21年目のいま出展者は500を数え、訪れる人は1万人をはるかに超える。関東、北陸や九州からの客は、時に観光バスを仕立てるほどの人気。

 その仕掛人は京都市に住む団塊世代の男性2人。造園業を営む榎本潔さん(57)と元出版編集者の臼井郁司さん(61)だ。「当初は軽い遊び程度の感覚で始めたのに、最近は手づくり市が生きがいなどといわれる方も多く、どうもおかしな気持ちです」と笑う榎本さん。

 奥さんが手づくり品をデパートに出していたが、制約が多く、売り上げ管理も厳しい。それなら自分たちでやれないかと考えたのがきっかけ。

 京都では北野天満宮の「天神さん」、東寺の「弘法さん」などの市が有名だが、業者中心の商業市。一般人が趣味と実益を兼ねて創った手づくり品を持ち寄ることに特化し、不用品などを売るフリーマーケットや古物・骨董市とも差別化したことで話題を呼んだ。

 売る人も買う人もいわば素人だから、そこに思わぬ出会いや楽しさが生まれる。「これ、どないして着ますの」「ほな、ちょっと着てみましょか」。こんなやりとりが随所で交わされる。出展者の9割が女性、お客さんも女性が多い。

以下の記事は、フロンティアエイジのホームページでご覧ください。

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2008.02.06

フロンティアエイジ2月号は、本日発行です。

フロンティアエイジ2月号は、本日発行です。

今月の1面は、京百万遍 毎月15日のお楽しみ「手作り市へお越しやす」です。
毎月の15日に京都左京区百万遍にある知恩寺境内で催される「百万編の手作り市」の話題です。

また、トップを毎月飾る「季々彩々」の花の写真は「ユキワリイチゲ(雪割一華)」の白い可憐な白い花です。

200206011

今月も、シニアの皆様への情報満載のフロンティアエイジをお楽しみください。ホームページにもすべての記事を載せております。

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2008.02.04

気になりながら まだ見ぬ「舞台」

フロンティアエイジ1月号 第8面より

気になりながら まだ見ぬ「舞台」 NO.3

 能

  負の情念に圧倒され 凝縮の芸に酔い「微の妙」を学ぶ

 たったひとつだが、能面を持っている。ある夫婦の離別の葛藤の中で、妻なる人が長い夜ごとに打ち続けた面のひとつ「若女」。二人の和解の糸口にもと願って買い求めたのが実らなかったばかりか、中学生だった娘が「こわい」と目を反らした。それほど憂いと妖しさが漂う面だった。
200109085

 押入れの奥深くに閉じ込めて20年、ずっと気になっていた。「暗闇ばかりでは寂しかろう。光の中に出してやりたい」。ただ、その前に霊魂の芸能といわれる能を確かめたいと思った。とはいえ、何の知識も持ち合わせず、知人の染色家松村多美子さんに「能の観方」を聴いた上で大阪・大槻能楽堂を訪れ、事務局長清水有子さんにも教えを乞うた。

 能楽堂は、冬枯れの木立と広い空が覆う都心の異空間、難波宮跡のすぐ近くにある。流派を超えて年間20本を上演。07年最後の自主公演「松浦佐用姫」の500席はほぼ満席だった。若い客も交じるが、シニア層が多い。人生の波をくぐってきて「そろそろ能でも」という人が増えているのだという。

 能楽は人間のうらみ、悲しみ、苦悩など「負」の感情をうたう「能」と、おかしみ、こっけいを楽しむ「狂言」のふたつで成る。これが、私には渡り廊下としか見えない「橋掛り」と三間(約6メートル)四方の「本舞台」で演じられる。橋掛りは時間の流れという道となり、遙かなる海にも山にも当てられる。本舞台は「結界」とも見られる4本柱で区切られ、現在と過去、鬼や亡霊が語り、舞う異次元の世界にもなる。ここは簡略に徹した超越空間なのだ。人と霊の両方を演ずるシテ(主役)が付ける面(オモテ)は、魂が乗り移った依代(よりしろ)となる。

 ドラマを引き出すワキ(脇役)とともに謡曲でセリフが語られ、地謡(じうたい)の斉唱、時に鋭く時に緩い笛、カーンと甲高い大鼓、ポンと柔らかい小鼓の調べに乗って物語が運ばれる。世阿弥が室町時代に完成させてから600年伝えられてきた能楽は、世界で最も古いミュージカルなのだ。

 「松浦佐用姫」は、肥前(佐賀県)松浦潟から遣唐使船で出た思い人を追い、形見の鏡を抱いて海に身を投げた遊女の物語。海士乙女(実は亡霊)の姿で現れたシテの面は、「小面」。旅の僧(ワキ)に佐用姫の別離の様子を話し、姫の妄執の救済を頼む。面のかすかな動き、ゆるやかな所作の運びに感情が込められる。まさに「微の妙、微妙が能なのです」(清水さん)だった。

 終盤のハイライト、旅の僧の夢の中。シテは突然動き出す。姫の霊は恋慕の狂乱となって立ち回り、ドンドンと足を踏み鳴らす。私の中で、あの「若女」の情念が重なる。シテが消え、高揚した地謡が終わったとき、息を詰めていた客席は緊張感から解き放たれ、熱い吐息をもらして拍手の波となった。

 「能ってすごい!」。思わずうなってしまった。「能は感じる芸能。シテの心に寄り添い、凝縮された世界に泳ぐのです」といった松村さんの言葉を思い出す。さぁて、どうするか。押入れの「若女」に再会するか。いや