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2008.03.31

やるやん

フロンティアエイジ3月号 第13面より

やるやん  「地域の大工」で生きがい  中川 照彦さん(神戸市)

 ボランティアを基盤に 今最高に楽しい

 「好きなことをして人に感謝してもらえる。会社時代の何倍も楽しい」という神戸市須磨区の中山照彦さん(68)。定年後にボランティア活動から大工に移行、昨年春には自身の工房を設立した。「対話を大事にして可能な限り要望にこたえ、好奇心をもって何にでも挑戦する」を信条とする。「コミュニティ大工」を自称し、丁寧な仕事ぶりが口コミで広がる。
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 もともと模型が好きだった。5歳の時に姉や妹ら4人の子を残して父が戦死。働く母におもちゃはねだれない。小学生で欲しかった木の機関車を自分で作り、中学生では板塀や米びつも作れた。大学を出て生命保険会社に入り38年間、主に営業畑を歩いた。勧誘員を指導し、自らも家庭訪問して加入の勧誘。仕事には打ち込んできたが「何となくしっくりしない」のを感じていた。

 定年目前に参加した「第二の人生」講習会で「定年後はしがらみにとらわれず、何が楽しいかを考えて過ごすべき」という講師に共感。憧れだった「物づくり」への思いを募らせた。6カ月間、職業能力開発センターへ通って木造軸組工法を修得。阪神淡路大震災の被災者支援から今も高齢者支援などを続けるNPO法人「神戸西助け合いネットワーク」に加わった。

 お年寄りらへの給食配達などに携わるうち、頼まれて壊れた手すりを直すなど、大工仕事が徐々に増えた。森林組合から間伐材をもらい、仲間の女性が設計した花壇コンテナを制作すると、間伐材の机やいす、犬小屋のほか、テラスやアトリエなどの注文が来るようになり、所属NPOの敷地の一角に20余平方メートルの作業場を持って独立。「こもれび工房」と名付け、大型電動工具を備えた。

 一昨年と昨年の春には淡路島の公園の注文で、オランダ・チューリップ祭を飾る風車(高さ3・5メートルなど)計10基と組み立て舞台などを作った。昨年秋には4階建てビルの内装工事を受注。大工、左官、内装工らの仲間の応援を得て約2カ月がかり、総費用1千万円を超える工事を仕上げた。

 人と会うことを大事にしている。「人と話せば仕事も仲間も集まる」。最近は月に4~5件を受注し請負費用は業者の6~7割程度。年に数回は「木工教室」で子どもたちに物づくりの楽しさを伝える実技指導もしている。TEL090・3862・9622。  (金澤清弘)

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2008.03.30

手作り市はいきいき市 NO.2

フロンティアエイジ3月号 第11面より

手作り市はいきいき市 NO.2

 唯一の時を刻む腕時計

 手づくり腕時計を創る山本美子さん(54)。京鹿の子絞り伝統工芸士である夫と家業に専念していたが、7年ほど前にテレビで知った手づくり時計の教室で学び、魅力にはまった。
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 機械部分はセイコークオーツのムーブメントを使うが、文字盤、ケース、ベルト、バックルすべて手づくり。“手造り腕時計YOKKO”ブランドの世界で一つだけの腕時計ができる。

 いくつかの専門店でも扱うが、この市ではお客さんに気持ちが直接伝わり、吸収するものも多くて勉強になるという。

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2008.03.29

手作り市はいきいき市 NO.1

フロンティアエイジ3月号 第11面より

手作り市はいきいき市  百万遍の達人たち NO.1

 布と遊んで人と出会う

 真ん中に穴をあけた布地を広げ、「これをどう着るかは、あなたの自由」と笑う榎本タカ子さん。手づくり市を主宰する潔さんの奥さんで、この市を生み出すきっかけとなった人だ。
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 双子の子どもの洋服作りがスタートで、子どものものはすべて自分の手で作った。洋裁は近所のおばさんに少し教わっただけの独学だが、やがて着物地で洋服を作り、デパートなどでも売るようになった。

 アイデアが浮かべば作品にする、それを面白がって着てくれる人がいる。「これ、穴をあけただけと思うでしょうが、完成までに10枚以上、試行錯誤してるんですよ」。その過程もまた楽しいという。

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2008.03.28

「宝塚」そして「シャンソン」

フロンティアエイジ3月号 第12面より

「宝塚」そして「シャンソン」

 深緑夏代描き尽くす

 戦中戦後の宝塚歌劇で光彩を放ち86歳の今もシャンソン歌手として活躍する深緑夏代。その70年以上の足跡を描いた『深緑夏代-宝塚・シャンソンに生きる』(彩流社、1680円)=写真=が刊行された。元宝塚歌劇団編集部員で関連の著作が多いフリーライター、下瀬直子さん(54)=宝塚市=の力作。
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 深緑夏代は1935(昭和10)年、13歳で入学し初舞台。46年「カルメン」で大スター春日野八千代の相手役(娘役)に。越路吹雪とのコンビは有名で「シャンソン・ド・パリ」ではわが国で初めて「枯葉」を歌った。55年に退団、フランスに留学後、シャンソン歌手としてデビュー。

 66年に歌劇団のシャンソン講師に就任。12年間に榛名由梨、鳳蘭、安奈淳、大地真央らを教えた。80年から東京と阪神間でシャンソン教室を開き、四半世紀の間に1万人以上の生徒を育てている。

 下瀬さんも生徒の1人。入門してから人間的魅力にほれ込んで約1年間、10回のインタビューを重ねて彼女が歩んだ道に寄り添った。宝塚歌劇の歴史はもちろん菊田一夫、なかにし礼らとの多彩な交遊から芸能史の断面もうかがえる。

 「好きなように生きてきたから/死の訪れは怖くない/命の終わりを目前にして/生きる尊さを知った」(矢田部道一訳詩「生きる」)。公演の最後にいつも歌うという歌が聞こえてくるようだ。

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2008.03.27

夢回廊で式部しのぶ

フロンティアエイジ3月号 第12面より

夢回廊で式部しのぶ

 源氏物語ゆかりの石山寺 千年紀祝い多彩な催し

 村上天皇の皇女選子内親王の求めを受けた上東門院に命じられ、紫式部が書き上げた「源氏物語」。光源氏と彼を取り巻く女性たちの54帖に及ぶ愛と哀しみの物語の存在が、記録の上で確認されてから1000年目にあたる今年、ゆかりの各地で「源氏物語千年紀」の催しが展開される。
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 とりわけ、紫式部が7日間の参篭で構想を得て源氏物語生誕の地とされる石山寺では、「源氏物語千年紀in湖都大津」イベントの一環として「源氏夢回廊」を18日13時に開門。

 12月14日まで塔頭の世尊院、明王院、密蔵院を主会場として「田辺聖子と源氏物語」「源氏の世界を語るリレー塾」など全期間通し企画のほか、節目ごとに趣向をこらした展示を計画。また、豊浄殿では「石山寺と紫式部展」、淳浄館では「書写体験」や「紫式部恋歌つづり展」を催す。

 詳細は石山観光協会(TEL077・537・1105)へ。

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エコ授業を無料で公開

フロンティアエイジ3月号 第12面より

エコ授業を無料で公開

 6~12月に4回 尼崎の環境専門校

 環境問題の専門家を養成する尼崎市道意町の国際環境専門学校(重里國麿理事長)が、公開授業「全国環境自治体駅伝(エコ駅伝)」への参加を市民に呼びかけている。
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 同校は1998年に「公害の町」から「環境に配慮する町」への転換を進める尼崎市から、同市が阪神淡路大震災後に買い上げた神戸製鋼跡地のうち約1100平方メートルの提供を受けて開校。環境政策推進と環境技術保全の両学科を設け、10~40代の約150人が知識、技術の取得に励んでいる。4月からは環境防災学科が加わり、校名も「環境学園専門学校」に変える。

 「エコ駅伝」は04年10月にスタート。全国の自治体から環境行政専門職員を講師に招き、リレー式に各地の取り組みを学ぶことで環境対策の地域的な特徴と多様性を知ってもらう狙い。「温室効果ガスの半減」(長野県)、「環境立県」(鳥取)、「トキの復活」(新潟)、「琵琶湖の水質」(滋賀)、「瀬戸内海の環境」(兵庫)などに続き、13回目となる昨年12月には「尾瀬の保全」を学んだ。
 今年は6~12月に4回の開催を予定しており、「環境を守る活動の参考にしてほしい」と願っている。

 受講料不要。問い合わせはTEL06・6412・8461へ。

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2008.03.25

音の裏側

フロンティアエイジ3月号 第9面より

音の裏側 「ぶち壊す恐怖感」

 札幌の冬の風物詩、ささら電車の“ささら”もオーケストラでは立派な“楽器”です。

 林英哲・ソロ活動25周年記念コンサートでは約50種類の打楽器が大活躍。全部の楽器名を書くと紙数が尽きるほどで、5人の奏者が走り回ってフル稼働でした。

 センチュリーの打楽器奏者・関谷康子はウィンドマシーン、鳴子など9種類を担当。演奏する部分をマーカーで色づけした楽譜を2カ所に置いて間違えない工夫をする一方、カウントしながら移動するなど大忙し。関谷にとってもこんなにたくさんの打楽器を扱う演奏会はめったになく、コンサート前に楽器を並べ終わっただけで「ホッとした」そうです。

 効果的である半面とても目立ちやすい打楽器。「気持ち良さとぶち壊す怖さ」が同居すると関谷は言います。「弦や管の皆で積み上げてきた音楽を一打でぶち壊す」オソロシ~イ夢(職業夢)で目が覚めることもあるのだとか。 (大阪センチュリー交響楽団事務局長・出野徹之)

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2008.03.24

第50回記念大阪国際フェスティバル

フロンティアエイジ3月号 第9面より

第50回記念大阪国際フェスティバル

 名ホールの最後飾る  珠玉の11公演

 第50回記念の大阪国際フェスティバルが、4月5日のオープニング・ガラ・コンサートで開幕。6月17日の新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」まで11公演が展開される。
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 第1回以来の会場であるフェスティバルホールは新朝日ビルの建て替えに伴い今年末で閉館。13年に完成する高層ビルの中に同規模のホールとして復活するが、休館中の国際フェスティバルの開催については未定。いずれにしても、国内外の多くのアーティストから「ホール建築の傑作」と絶賛された会場での最後のフェスティバルとなる。日程は次の通り。

 4月5日17時=オープニング・ガラ・コンサート 舘野泉によるサーリアホ作曲のピアノ曲世界初演、イスキエルド指揮の京都市交響楽団によるシベリウス交響曲第2番など。ソプラノ=アヌ・コムシ。4000~1万3000円。

 4月11日19時=モントリオール交響楽団 ケント・ナガノの指揮でドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、R・シュトラウスのアルプス交響曲ほか。9000~1万8000円。

 4月16日18時半=東京バレエ団「ドナウの娘」全2幕 吉岡美佳、後藤晴雄ほか。井田勝大指揮の関西フィルハーモニー管弦楽団。3000~1万2000円。

 4月20日15時=オペラ「フィガロの結婚」全4幕 モーツァルトの傑作のザルツブルク音楽祭制作版でイタリア語上演(字幕付き)。フィガロをアレックス・エスポジート、スザンナをジェニファー・オローリンほか。エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団。3万8000~4万5000円。

 4月22日18時半=オペラ「アイーダ」全4幕 ヴェルディの人気演目に演出のペーター・コンヴィチュニーが新しい生命を吹き込む。アイーダにキャサリン・ネーグルスタッド、ラダメスにヤン・ヴァチックほか。東京都交響楽団、東京オペラシンガーズほか。1万7000~3万2000円。

 5月17日17時=アンヘル・ロメロ ギターコンサート ロドリーゴのアランフェス協奏曲、R=コルサコフのスペイン奇想曲ほか。管弦楽は山下一史指揮の大阪シンフォニカー交響楽団。3000~1万円。

 5月24日18時=宮内庁式部職楽部 第1部管絃は「催馬楽 更衣」ほか、第2部舞楽は「青海波」ほか。5000~1万3000円。

 5月30日19時=フランクフルト放送交響楽団 パーヴォ・ヤルヴィ指揮でベートーヴェンの「皇帝」、ブラームスの交響曲第2番。ピアノはエレーヌ・グリモー。9000~1万8000円。

 6月6日19時=アンネ=ゾフィー・ムター&トロンヘイム・ソロイスツ ムターのヴァイオリンと室内楽のソロイスツでヴィヴァルディの「四季」やバッハ、バルトークの曲を。5000~1万5000円。

 6月7日17時=大阪フィルハーモニー交響楽団 大植英次の指揮でモーツァルトの「リンツ」、マーラーの「巨人」を。5000~1万円。

 6月17日18時半=新国立劇場バレエ団「白鳥の湖」全4幕 牧阿佐美の演出でボリショイ劇場バレエ団のスヴェトラーナ・ルンキナ、アンドレイ・ウヴァーロフが舞う。管弦楽は渡邊一正指揮の関西フィルハーモニー。5000~1万4000円。

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2008.03.23

大産大の孔子学院

フロンティアエイジ3月号 第12面より

大産大の孔子学院

 初級からビジネスまで中国語の4講座を開講

 中国語の普及、文化理解をめざす大阪産業大学孔子学院が、初級・入門・中級・ビジネス中国語の4講座を4月7日に開講する。社会人、シニアが参加しやすいよう、梅田サテライト・キャンパス(大阪駅前第3ビル)を会場とし、16~18時、18~20時に開講。

 大阪産業大の倉橋幸彦教授、王京濱准教授と上海外国語大からの派遣講師が指導に当たる。定員は各10人。受講料は各講座とも、全15回で4万5000円。3月29日と4月5日の16時から各講座の説明会(無料)が開かれる。

 孔子学院は中国政府が中国文化の理解と広がりを求め、世界各地の大学と連携して設立する教育機関。大阪産業大学の場合は上海外国語大学が共同運営にあたり、中国への留学支援やスピーチコンテスト、各種文化講座、シンポジウムを催す。

 中国ビジネス講座(4~7月に全13回で6万円)も同時募集している。

 問い合わせはTEL06・6442・5784。

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2008.03.22

京都の四季の庭と味楽しむ

フロンティアエイジ3月号 第13面より

京都の四季の庭と味楽しむ

 JTBの6回講座

 作庭家の重森千靑さんと毎月第3火曜に京都の名庭を訪ね、ちょっと贅沢な昼食を楽しむ「四季の庭、四季の味を訪ねて」をJTBカルチャーサロンが企画。

 4月15日=無鄰庵・ウエスティンホテル四川、5月20日=智積院・精進料理、6月17日―東福寺・モリタ屋肉料理、7月15日=圓徳院・鳥久お弁当、8月19日=龍源院・泉仙老舗の味、9月16日=二条城・ANAホテルCozy。

 全6回で受講料1万5750円、教材費(食事代)1万8900円。サロン入会金5250円別途。TEL06・6348・1450。

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2008.03.21

「恵みの水88ヵ所」ウォーク再開

フロンティアエイジ3月号 第7面より

27日に紀州3水へ

 8.黒牛 9.三井 10.憑夷 悲劇の皇子の墳墓も訪問

 お水取りが終わると水ぬるむ季節の到来。寒さ厳しい期間はお休みしていた「恵みの水巡礼ウオーク」を再開します。第4回となる今回は、3月27日に和歌山県北部を訪ね、悲劇の有間皇子の墳墓や、三つの名水が湧き出ることが寺名の由来となった紀三井寺などを巡ります。
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 このツアーは昨年7月、フロンティアエイジと地学の専門家集団「関西湧き水サーベイ」(柴山元彦代表)が協働で選定した「恵みの水88カ所」のうち毎回2、3カ所選んで巡るものです。88カ所以外の名水を含めて周辺の史跡を探訪し、歴史や文化を学んで自然からの贈り物である水を楽しむ旅。

 今回は恵みの水8番の「黒牛の水」、9番の「紀三井寺の三井水」、10番の「憑夷(ふうい)の滝」の水を味わいます。

 まず向かうのは御坊市岩内にある岩内1号墳。もともと「みこ塚」の名がありましたが、30年ほど前の同市教委の発掘調査で万葉集に秀歌を残す有間皇子の墓説が強まりました。

 磐代の 浜松が枝を
 引き結び ま幸くあらば
 また還り見む

 謀反の罪で捕らわれ南紀白浜の湯に滞在中の天皇のもとに護送される途中に詠んだこの歌に、胸打たれる万葉ファンは少なくありません。皇子は海南市藤白で絞首刑になったとされており、旧熊野街道沿いにある墓も訪ねます。

 同市の「黒牛の水」は、和歌山市との境にある船尾山(153メートル)の南東山麓の中言神社境内に湧いています。酒造りの仕込みにも使われる、清涼感ある水です。

 紀三井寺は西国33カ所観音霊場の第2番札所。早咲きの桜の名所としても知られます。境内に清浄水、楊柳水、吉祥水の三井があります。これらの水を飲めば願いがかなうと、古くから信じられてきました。清浄水と楊柳水の水量は少なくなっていますが、吉祥水は今も豊かに流れ出ています。

 万葉集に紀伊の国を読んだ歌は107首。

 若の浦に 潮満ち来れば
 潟を無み 葦辺を指して
 鶴鳴き渡る

 有間皇子の悲しい歌に比べ、山部赤人のこの歌は温暖で風光明媚な和歌山の景観が古代人にも好まれたことを思わせます。和歌浦の片男波公園にある万葉館は万葉愛好者に人気があります。

 意外に知られていませんが、船が重要な交通手段だった古代や中世の和歌山は、大陸から多くの文物を受け入れる窓口でもありました。和歌山市立博物館には、その歴史遺産が数多く展示されています。

 憑夷の滝は特別史跡公園「紀伊風土記の丘」の一部である大日山(141メートル)西麓の大日堂の湧き水。近畿では珍しい硬水で、昔から聖なる水と考えられてきたようです。

 ツアーには関西湧き水サーベイから柴山代表とスタッフ2人、本社からは歴史ジャーナリストの高橋徹編集委員が同行して解説します。

 貸し切りバスで8時に大阪駅前出発。阪和道で御坊市(岩内1号墳)~海南市(藤白神社、有間皇子の墓)~黒牛の水~紀三井寺~万葉館~憑夷の滝。昼食込み料金1万3000円。定員40人(先着順)。申し込みは日興トラベル大阪営業所TEL0120・039・253へ。

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2008.03.20

飛鳥路を歩きキトラ壁画と出あう

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 講師と飛鳥路を歩きキトラ壁画と出あう

 新緑の飛鳥路を歩いた後、キトラ壁画「十二支像」のうち飛鳥資料館で公開中の「子」「丑」「寅」3像を見学する現地2講座への参加者を、朝日カルチャーセンター事業部(TEL06・6222・5224)が募集中。

 ▽5月9日13時10分、近鉄飛鳥駅前に集合し岩屋山古墳、猿石・欽明天皇陵などを訪ねる約6キロ。講師は泉森皎・龍谷大講師。2600円。定員50人

 ▽5月12日10時、同駅前に集合し高松塚、稲淵、祝戸(昼食)、石舞台など訪ねる約8キロ。講師は和田萃・京都教育大学名誉教授。2800円。定員50人。

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2008.03.19

ハートに響く「信州学」

フロンティアエイジ3月号 第6面より

ハートに響く「信州学」

 松本大学で初のシニア短期留学 5月19日から7日間

 信州の自然や文化をたっぷり楽しみながら学んでもらおうという、松本大学のシニア短期留学が5月19日から7日間のプログラムで開校されます。テーマは「ハートに響く信州学」。長野県松本市にある松本大学と、フロンティアエイジ、日旅九州エンタプライズが協働で運営します。

 3000メートル級の北アルプスをはじめとする「山岳」、明治から高度の教育活動が営まれてきた「学問」、サイトウ・キネン・フェスティバルに代表される「音楽」。その「さんがく」都市松本に、シニアのための豊かな学びの場を創り出す試みです。

 春の小川やふるさと、早春賦などの唱歌に歌われた日本のふるさと。柳宗悦、バーナード・リーチらが民芸を育くみ、「いわさきちひろ美術館」があり黒澤映画「夢」のロケ地でもある安曇野、山菜と蕎麦の乗鞍高原などの魅力を、大学での講義と現地講座で学びます。

 50歳以上を対象として定員25人。現地集合で受講料は宿泊費を含め14万9000円。4月25日に締め切る。問い合わせ・申し込みは日本旅行関西企画旅行支店TEL06・6209・0707。

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2008.03.18

心意気の信州路

フロンティアエイジ3月号 第6面より

心意気の信州路

 豊かな自然質実で進取 豪華な春を手携え待つ

 長野県には「信濃の国」という県歌がある。「信濃の国は十州に境連ぬる国にして…」と地理、歴史、文化を織り込んで6番まで続く。明治の中ごろから歌い継がれ、戦後の1948年春、南北分県案が県議会で可決されそうになった時、傍聴席で始まった「信濃の国」が議場を覆う大合唱となり、議案が消えたという話も伝わる。
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 今も学校、集会、同窓会、カラオケで歌われ、携帯の着メロにも流れる。こんな連帯感が育つ一方で、谷が違えば文化や気風も異なると言われるほど個性的な信州は、老後を考える団塊の世代にとっても魅力的。質実で開明、開放的な歴史を刻んできた松本を中心とする中信地方を歩いた。

 「信濃の国」の歌詞の中に「月の名にたつ姨捨山(おばすてやま)」とある。筑北村・千曲市境の冠着山(かむりきやま=1252メートル)が正式名。老女を山に捨てた男が月の美しさに自らを恥じ、翌日連れ帰った逸話からこの名がついたとされるが、この山に上る月、棚田に映る「田毎の月」の美しさもまた有名。平安歌人から西行、芭蕉、牧水、虚子まで古今の往来者が尽きない。遠望が自慢の麻績(おみ)村では、16基の句・歌碑とともに月を愛でる庭園・茶室「信濃観月苑」を開く。

 筑北村には庶民の様々な願いを映す神や仏たちのいる社があった。江戸後期、修験者が開いた修那羅山(しょならさん)安宮神社。ここに祈り、大願成就した氏子や各地の信者が奉納した1128の石神像、石仏、木像が1・8ヘクタールの山内に祀られる。

 兵学・思想家の佐久間象山が寄進した千手観音をはじめ如来、観音、地蔵、神像が群をなし、家族の愛が実った夫婦、父子、母子、姉妹像に縁結び、子育て、子宝の神仏。咳、痰、頭痛、瘤取りの大明神、金貸しが建てた「催促金神」や「猫神」「犬神」もある。関西からの参拝が増え、年間5万人が訪れる。珍しさから盗まれる石仏もあるが、「たたり」をおそれてか、大抵は返ってくる。老人ホームに入る前に預けられるなど、新たな神仏たちも加わる。

 村々の高齢化率は37~38%になるが、「ありのままに生きる」暮らしがある。麻績村営のホテル「シェーンガルテンおみ」は山菜、野菜、川魚の地産メニューで「田舎料理」を宣言、地場飼育のシャモ鍋は抜群だった。昼食をとった道の駅の食堂「もえぎ亭」は筑北村の農家主婦グループが運営。特産青大豆の「もえぎ豆腐」と、地元産小麦の地粉を手打ちした「もえぎうどん」もおいしかった。

 松本には信州人の志が詰まった文化財がいっぱいある。明治5年の学制発布とともに町民の寄金で大工の棟梁が建てた小学校・旧開智学校(重要文化財)や進取気鋭の偉才を育てた旧制松本高校は「信濃教育」の原点。5重6階、黒漆塗りで木造最古の松本城(国宝)も市民に守られてきた。明治の初め、235両(円)で売られたのを、城郭で開いた勧業博覧会の収益で買い戻したのは、町の商人たちだったし、地盤沈下で傾いた城の大修理、戦後の解体復元を資金集めや国への運動で実現したのも市民たちだった。

 教師たちが編集した小学校5年生の副読本「わたしたちの松本城」で学んだ子どもたちが城の床磨きボランティアをし、市職員OBたちが管理やガイドでその伝統をつなぐ。

 重要伝統的建造物群保存地区として1キロの中山道の宿場の面影を残す奈良井宿(塩尻市)は、団塊の世代など50~60代が主流の観光客で過去最高の47万人を記録して盛り上がっていたし、Uターン退職者がブドウ栽培の後継者となり、「品質全国一」の評判をとるまでになった塩尻ワイン産地もワイナリー試飲客の誘致に意欲満々だった。

 信州には梅、桃、桜がいっせいに花開く豪華な春がやってくる。「境内には黄花の黄金桜が咲きますから」といった安宮神社の宮坂宗則宮司の誘いが耳に残った。 (むかひら すすむ)

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2008.03.17

DOJOES20日に夢野球

フロンティアエイジ3月号 第5面より

DOJOES20日に夢野球

 31周年の人気番組に強力援軍 相手は強豪欽ちゃん球団

 朝日放送のラジオ人気番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」(月~金6時半~9時)が31周年を迎え、道上洋三アナウンサー(64)が「“夢”球団 ABCドジョーズ」を結成。春分の日の3月20日、京セラドーム大阪で昨年の全日本クラブ野球選手権を制した萩本欽一監督(66)率いる「茨城ゴールデンゴールズ」に挑戦する。
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 30周年の昨年は記念公開放送で大阪城ホールを満員にし、CDまで出した道上アナ。今年のテーマを「夢」とし、リスナーへの恩返しにと選んだのは「野球」。野球を通じて世代を超えた夢を創造し、共感してもらおうと、初陣の相手にあえて日本一に輝いた強豪・欽ちゃん球団を選んだ。午後2時プレーボール。夢の対決はどんな展開を見せるか・・・。

 道上監督率いる「ドジョーズ」を支えるのは、ABCの野球解説者を含む9人のプロ野球OB。吉田義男(74)を総監督に迎え、田淵幸一(61)、福本豊(60)、江夏豊(59)、川藤幸三(58)、有田修三(56)、真弓明信(54)、掛布雅之(52)、村上隆行(42)ら伝説のプレーヤーが勢ぞろい。多くは「プロ野球マスターズ・リーグ」のスターたちでもある。

 この顔ぶれに、元高校球児だった高野純一アナ(26)ら同局の若手、リスナーから募った入団テストに合格した5人、さらに社会人野球「ニチダイ」(京都)のレギュラーが加わり、番組のアシスタント秋吉英美さんも、主将兼指名打者として花をそえる。

 一方の「ゴールデンゴールズ」は創設4年目。コメディアンの萩本欽一監督のもと、社会人野球の王座を目指す選手たちは若い。茨城県稲敷市を本拠に練習するかたわら、農作業やボランティアに励む地域密着型球団として親しまれている。クラブ選手権でMVPに選ばれた北野偉也投手(23)は大阪桐蔭高でロッテ西岡内野手と同期生。プロ経験者もいれば、お笑い芸人らもいるユニークなチームづくりを進め、アマ野球随一の人気チームに成長した。中でも人気者は紅一点の片岡安祐美二塁手(21)。熊本商時代は「2番セカンド」だったが、高野連の規定で公式戦に出場できぬまま卒業し05年入団。女子硬式野球の日本代表メンバーでもあり、代打や守備で見せ場をつくる。

 両監督とも、パフォーマンスはお手のもの。萩本監督は常にハンドマイクを離さず、グラウンドやスタンドを駆け回ってチームを盛り上げる。「ドジョーズは監督をはじめ口の達者な人ばかり。言葉で負けても野球は勝ちます。あのメンバーでは、トップに誰を持っていくか、4番を誰にするか、打順の組み方に困るでしょう」とけん制。「7対3で勝ちます。もうシナリオは出来ています」と勝つ気満々。

 これに対し道上監督は「31年目だから、背番号31の掛布はなんとしても出て欲しかった。メンバー表の格が違ってくる。ピッチャーは震え上がるでしょう。言葉でも野球でも勝ちます」と、負けていない。バッティングセンターに通って腕を磨き、2月中旬には阪神の沖縄キャンプにかけつけ、応援と走りこみに精を出した。

 「夢」は日ごとにふくらむ。先発メンバーはもう決めている。「1番ショート真弓、2番センター福本、3番サード掛布、4番DH田淵。すごいでしょう。5番レフト村上、6番キャッチャー有田。そして、先発投手道上。どうです。夢のラインアップでしょう」。7イニング制なので、選手交代は制限なしだ。

 「掛布に代わって代打道上とか、ピッチャー江夏と主審にコールするのが楽しみ。わくわくして夜も眠れない」。ただ一つ心配なのは「わたしのサインを見てくれるかどうか。アイコンタクトでわかってくれるでしょうが・・・」。

 一方、萩本監督は「松坂君(レッドソックス)のチームとのチャリティー試合で失敗(投ゴロ併殺打)したので“代打オレ”は出さないつもり。でも、ファンの声援があれば出るかもね。江夏―田淵のバッテリーになったら出たいなあ」とやる気十分。そして「公式戦も近いので、チーム力は上がっていますよ」。

 プレーヤーもスタンドのリスナーやファンたちも、みんなが楽しめる野球を演出できるか。両監督の口と腕のみせどころ、夢の晴れ舞台だ。

 ◆入場料 前売り大人2000円、小人1000円(当日各500円増)。ローソンチケットTEL0570・084・005(Lコード51008)及びローソン各店で発売中。

 問い合わせはH・I・P大阪TEL06・6362・7301。

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2008.03.16

電子楽器3台による懐かしいメロディを

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 電子楽器3台による懐かしいメロディを

 「芦屋・いきいきコンサート」が30日14時、芦屋市民センター別館(JR・阪神芦屋、阪急芦屋川)で。映画音楽、シャンソン、タンゴ、ジャズなどの懐かしい音楽を、3台の電子楽器で奏でる。

 演奏はスリーファンタジー。無料。当日先着140人。主催は芦屋いきいき塾TEL09077554380。

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2008.03.15

絵本作家60年の歩み

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 絵本作家60年の歩み 久保田あつ子原画展

 「青い鳥」「フランダースのいぬ」など戦後昭和の絵本の歴史に貢献した久保田あつ子さんはいま86歳で川西市に在住。

 数々の絵本原画とオリジナル小品による個展が地元の画廊シャノワール(阪急川西能勢口TEL072・758・0811)で24~31日に開かれる。無料。

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2008.03.14

旬を先取り 新スポーツ

フロンティアエイジ3月号 第3面より

旬を先取り 新スポーツ 「シャフルボード」

 円盤滑らせ得点を競う 弾き出す快感大逆転の歓喜

 尼崎市立老人福祉センター「鶴の巣園」は、健康増進や教養の向上を生きがいとする60歳以上の人たちで連日にぎわっている。中でも人気は「ニュースポーツ7種体験」講座。バスケットピンポンや囲碁ボール、グラウンドゴルフなどを期日を決めて開講しているが、「60歳からの毎日体操」のグループは、休園日を除いて連日やってくる。
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 その中に「シャフルボード」に魅せられている仲良しがいた。小椋かづ子さん(77)、宿野部のぶ江さん(73)、清水富子さん(73)たち。「年齢に関係なく、友達としゃべりながら、笑いながらやっています。とても楽しいですよ」と口をそろえる。

 先が二股になったキューでディスク(円盤)を押して滑らせ、コート先端の得点盤(ボード)上に止まったディスクの得点を競う。「シャフル」とはダンスの際のすり足、またはトランプを切ること。コートの上をディスクが滑る心地よい音から連想したネーミングのようだ。

 ディスクは直径15.2センチで重さ42.5グラム。黒ディスク4枚、カラーディスク4枚を交互にシュートして1フレームが終了。得点ボードは三角形で先端から10点、8点、7点、マイナス10点エリアがあり、エリア内に入り切らず少しでもラインに触れれば無得点。相手のディスクを得点圏外に弾き出すかけひきも楽しめる。公式試合は16フレーム制(約60分)だが10、8フレーム制もある。専用コートはコンクリート舗装され長さ15・8×幅1・8メートル。部屋の中や屋上などで楽しむカーペット式コートの場合は9×1・8メートルと短くなる。

 宿野部さんは「やる限りは負けたくないので、夢中になります。70歳まで働いていま第二の青春。努力して続けたい」。清水さんも「競争相手がいることだから、負けられません」、小椋さんは「シャフルボードをしているお陰で山登りも大丈夫」と、元気いっぱいだ。

 起源は13世紀とも15世紀ともいわれる「シャフルボード」。今の形は19世紀に英豪航路の船の甲板で始まったとされる。ルールが確立したのは1913年、米フロリダ州のホテルオーナーが庭にコートを設けた時。31年には全米協会が設立され、日本への導入は戦後の56年、国際キリスト教大学の授業が最初らしい。

 ニュースポーツを指導している町頭力さん(36)は、日体大卒の健康運動指導士。「頭脳を大いに使い、適度な運動量で年配者に最適のスポーツです。男女の差がないので一緒にプレーできるし、一人でも参加できます。ディスクのコントロールと作戦が大事。相手を弾き飛ばす壮快さ、最後で逆転の喜びもあり、仲良く楽しくやってもらっています」と、お年寄りからの相談にも笑顔をたやさない。「鶴の巣園」はTEL06・6491・1085=水曜休み。 (英)

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2008.03.13

トラは先発整備がカギ

フロンティアエイジ3月号 第3面より

トラは先発整備がカギ

 大砲そろえたオリ打線に猛爆の予感

 オープン戦たけなわのプロ野球。今シーズンは開幕が早く、パリーグは20日、セリーグは28日に公式戦がスタートする。各チームとも陣容にかなり変化があり、移籍選手の働きが優勝争いを左右しそうだ。巨人の大型補強は別にして、阪神も新井(広)の加入で今岡が発奮。二塁の定位置争いは関本、藤本に坂が加わり、葛城、桜井らが力をつけた外野もポジション争いが激しくなった。

 新井は長打力が魅力。昨年、満塁での打席では14打数7安打21打点。「打点の質が高い」ので貢献率も高くなる。一塁に落ち着くだろうが、三塁の守備率もセ・リーグトップだった。

 投手陣は「JFK」が健在だから、先発ローテーションの整備がカギ。安藤、福原が頑張らないといけない。下柳、上園に金村(日)と新外国人も加わるが、これまでは「6回まで投げれば」という気安さが裏目に出た形。規定投球回数をクリアできる投手が出なければ苦戦はまぬがれない。

 オリックスはちょっと楽しみ。カブレラ(西)と浜中(神)の加入で、ラロッカ、ローズ、清原を並べた打線が大暴れしそうだ。5人とも移籍組で4番の経験者。締めて通算1373本塁打。ローズとカブレラは王(巨)と並ぶ年間55ホーマーを記録している。夢は「一人30発」と大きいが。浜中は調子よさそうだし、清原は左ヒザに特製のサポーターをつけてやる気を見せている。

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2008.03.12

演芸めいげん

フロンティアエイジ3月号 第3面より

演芸めいげん  「美しいものを美しいと思える」

 木川かえるさん。3年前、81歳で亡くなった。おしゃべりしながら舞台で即興の絵を描いた。芸歴50年。派手なパフォーマンスは無かったが、気持ちが和やかになる芸だった。

 ひょろ長い体をスーツで包み、黒のベレー帽に黒の太縁眼鏡。バックに映画音楽やジャズが流れる。模造紙に描かれるその絵は、色っぽい着物美人だったり、赤トンボ舞う野原だったり、おかっぱ頭の少女だったりなど、今はもう見られない、日本の原風景や情緒だった。ヌード女性を描くのかなと思ったら、仕上がったのはカクテルグラスを前にした男女だったなどと、意外性でも楽しませてくれた。
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 時々、絵の余白に文字を書き込んだ。赤いリボン、浴衣姿の女の子がしゃがんで、線香花火を楽しんでいる。そんな図柄に添えた文字は「美しいものをうつくしいと思える あなたの心がうつくしい」。この言葉を私は時々、自分の文章に使わせてもらった。「面白いものを面白いとおもえる あなたの心が面白い」と書いて・・・

 かえるさんは赤紙1枚で召集され、兵隊となって中国大陸を転戦している。ある時、機銃掃射と爆撃を受けた。友の大多数は戦死、かえるさんも爆風で吹っ飛ばされたが、ケガだけで済んだ。戦争終結後も約1年間、中国で過ごした。かえるさんは絵を教え、町の人と仲良くなった。今まで敵だった人から親切にされ、互いに笑顔を交わした。「「平和」、何とあたたかで、まろやかな言葉であろうか」と著書に記している。

 「美しいニッポン」「戦後レジームからの脱却」等を唱えて首相となり、1年で突然辞めた人の手記が「わが辞任の真相」と題し、雑誌の2月特別号に出ていた。在任中も彼は「美しいニッポン」の具体像を示さなかったが、手記でもこの点について全く触れていなかった。彼の「美しい」は、心に穏やかさを与えてくれるものだったのだろうか。
 3月4日は、かえるさんの命日だった。 (演芸ライター)

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2008.03.11

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

フロンティアエイジ3月号 第2面より

いい湯だな 近畿の温泉めぐり

 赤穂温泉 祥吉(赤穂市)

  湯に浸かって義を思い 絶景の夕日に赤心をしのぶ

 播州赤穂といえば「忠臣蔵」。江戸と瀬戸内の小藩を舞台にした天下の大事件から300余年が流れている。JR赤穂駅を出ると、近くに「息継ぎ井戸」がある。主君の刃傷事件を知らせる早駕籠の藩士が江戸から4日余で駆けつけ、ここで喉をうるおした。
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 赤穂城跡、義士宅跡、大石内蔵助邸、花岳寺・・・市内には事件に関わる史跡が多い。それにしても忠臣、主君、切腹・・・今の時代にはミスマッチな出来事がなぜ、人々の心をつかんで離さないのか。

 そんなことを思いながら歩くうち本丸近くで儒学者山鹿素行の小さな像を見つけた。素行は藩祖浅野長直に迎えられ、後には配流の身として赤穂の土を踏む。内蔵助は多感な17歳で素行に学んだ。司馬遼太郎は著書『殉死』の中で「赤穂藩は素行の思想の強烈な信奉集団になった」と書く。動機の至純さを尊び、結果の成否を問題とせぬ陽明学の思想と浪士の行動は無縁ではないというのだ。

 赤穂温泉・祥吉は赤穂御崎にあり、夕日と料理が売りものの宿。8階建て25室のすべてから瀬戸の海が見おろせ、フロントには「夕日時刻表」が張り出されている。経営者の吉井祥二さんは「義士は全国ブランド。赤穂まで来られた方をどう温泉に呼び込むか」。それには夕日。「瀬戸の島影に落ちていく夕日は早春の今ごろが一番」という。

 湯に浸かって絶景をめで、「喧嘩両成敗」の原則を破った幕府に素行の教えを支えとして抗議した浪士を思ううち「ころは元禄14年・・・」。つい浪曲の一節が口をついた。3月からは地元で桜鯛がとれ、自慢の鯛料理が始まる。

 翌日は市立海洋科学館「塩の国」で塩づくり体験。そういえば「赤穂塩」は浅野家と吉良家の刃傷の遠因でもあった。 (邦)

 ◆メモ▽泉質=単純泉、カルシウム・ナトリウム塩化物温泉▽効能=神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、通風など▽あし=JRで大阪から約100分。赤穂駅からバス15分。車なら山陽道赤穂IC~赤穂御崎▽料金=平日1万4850円(2人1室)金・日・祝泊は1050円増▽祥吉TEL0791・43・7600。

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2008.03.10

炎の商社マン

「炎の商社マン上・下」(小林真一著・きらめく星座社)を一気に読んでしまいました。

先日、営業の途中でふと立ち寄った書店で平積みにされているのが目に入り、いつか読む気で求めました。上下2冊のかなりのページ数がある本です。

この本を買った時に不思議に思ったことがあります。通常は、裏表紙にある著者のプロフィールが、一切書かれていないのです。また、「きらめく星座社」という出版社に対する知識もなく、それこそ、自費出版なんじゃないかと思ったのです。

本を読み進めるうちに小林真一氏のことが、かなり確信を持って分かってきました。つまり、フィクションとはされていますが、舞台となる商社に勤めていた方で、名前を出すことが憚れる立場の方なのでしょう。フィクションとはいいなかが、かなりの臨場感、また登場する会社名などが部外者であるものでもおおよそ想像できるものなのです。

主人公の中原信介、そして最後に大きな役割を果たす小沢吾郎。その生き方に大いに共感を得、自らの立場に置き換えて、いろいろと思いを巡らすのでした。

私自身、約30年間旅行会社に勤め、その間添乗員としてヨーロッパには何度も行きました。中原が活躍するウィーン、東欧、最後にハネムーンとして巡るスイスの山々の描写を懐かしく思い出しました。

そして、中原・小沢2人のビジネスへの姿勢を読み、益々自らのビジネスにおける夢を膨らませて次第です。

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2008.03.09

音の達人青島が誘うオペラの楽しい世界

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 音の達人青島が誘うオペラの楽しい世界

 JTBカルチャーサロン大阪梅田教室(TEL06・6348・1450)の特別公開講座「イタリア・オペラの開花」が19日18時半、そごう劇場(地下鉄心斎橋=そごう心斎橋本店)で。

 講師はオペラ「火の鳥」「黒蜥蜴」などの作曲者で指揮者、ピアニストでもある青島広志。テノール小野勉、ソプラノ三崎今日子がゲスト出演。3000円。

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かぐや姫の地を歩き

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 かぐや姫の地を歩き山崎合戦の跡たどる

 西国街道、東高野街道から歴史を探る「乙訓・八幡歴史ウォーク」が15日、4コースに分かれて催される。9時半~10時に現地で受け付け、参加無料で小雨決行。

 ▽かぐや姫と西山の里コース(約11.6キロ)阪急洛西口から物集女車塚古墳、乙訓寺などを経て長岡天満宮

 ▽秀吉の道からガラシャの里コース(約9・3キロ)阪急大山崎から離宮八幡宮、恵解山古墳など経て長岡天満宮

 ▽三川浪漫コース(約6・5キロ)阪急大山崎から御幸橋、石清水八幡宮を経て安居橋▽石清水八幡宮と山崎合戦コース(約16・1キロ)京阪八幡市から相槌神社、勝竜寺城公園など経て長岡天満宮。

 問い合わせはウォーク実行委事務局TEL075・951・2121。

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自然環境守る活動

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 自然環境守る活動のリーダー育てる講座

 大阪自然環境保全協会(ネイチャーおおさか)が里山保全、自然環境の調査、啓発、提言などに参加する人材を育てる自然環境市民大学の第6期生を14日まで募集中。

 4月からの1年で37回開講し、受講料5万5000円(別に協会費)。詳細は同協会市民大学係TEL06・6242・8720へ。

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福知山線事故のその後

フロンティアエイジ3月号 第13面より

 トライ&エンジョイ

 両足失った被害者の福知山線事故その後

 講演会「納得できる人生を!~JR福知山線事故を乗り越えて」が13日13時半、大津市生涯学習センター(京阪膳所本町)で。両足を失った失意を超え、春には社会人となる同志社大生の林浩輝さんが語る。

 300人。無料だが〒520-0814 大津市本丸町6-50 大津市生涯学習センター ボランティア連絡協議会(TEL077・527・0025)へ要申し込み。

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大阪教育大がパソコン公開教室

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 大阪教育大が市民にパソコンの公開教室

 大阪教育大が天王寺キャンパス(JR・地下鉄天王寺)で5月から始める「市民のためのパソコン教室・基礎編」の受講希望を10日から受け付ける。

 ウィンドウズ(5月10・17日)、ワード(24・30日)、エクセル(6月7・14日)、インターネット(21・28日)の入門各32人、受講料3000円。

 希望講座名・住所・氏名・年齢・性別・職業・TELを明記し〒582-8582 柏原市旭ヶ丘4-698 大阪教育大社会連携係へ。FAX(072・978・3554)も可。問い合わせTEL072・978・3581。

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2008.03.08

捨てられた姥たちと

フロンティアエイジ3月号 第13面より

トライ&エンジョイ

 捨てられた姥たちと残った者たちの思い

 江戸中期の山村の姥捨てを描きながら人の尊厳、生と死の本質を問いかける「わらびのこう~蕨野行」のビデオ上映会が22日、とよなか男女共同参画センター(阪急豊中=エトレ豊中)で。

 市原悦子、石橋蓮司ら出演の恩地日出夫監督作品。10時半、14時半の2回上映。無料。7日10時から申し込みを受け付け、先着順で各回30人。

 住所・氏名・性別・年代・TELと希望の回を、FAX06・6844・9706かTEL06・6844・9735で。

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2008.03.07

あしたのオシャレ

フロンティアエイジ3月号 第2面より

あしたのオシャレ 「メンズ館で父親を思う」

 先日、大阪・梅田に阪急百貨店メンズ館がオープンしました。地下1階から5階まで、すべて男性ものの商品売り場です。なんでも、日本最大級の規模ということで、足を運んでみました。

 ファッションや小物はもちろん、ネイルやフットケアのサロンまであって、おしゃれ好きな男性にとっては至れり尽くせりといった感じです。
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 店に入るまでは「若い世代が中心で年配の方は少ないだろう」と、勝手に予想していたのですが…、 なんのなんの。平日の午前中だったこともあって、50代・60代のお客さんが多いのに驚きました。おひとりの方もいれば、ご夫婦でお見えの方もいらっしゃいました。

 そして、娘さんとご一緒の方も。どうやら娘さんがお父さんのカーディガンを選んでいる様子で、胸から背からサーモンピンクのカーディガンを合わせて一生懸命。

 私の父も同じような年齢なので、気になってうかがっていると会話が聞こえてきました。

 「お父さん、いつも地味なん着てたらな、老けて見られるんやで。これぐらい明るい色着たほうがいいねん」「あかん、あかん。派手すぎるわ。こんなん着たら近所の人に笑われる」

 しきりに抵抗していたお父さんも「似合うか?そうか?」と、照れながらも納得したようで、そのカーディアガンをお買い上げ。とっても微笑ましい光景でした。

 私は大学時代から、名古屋の実家を離れて暮らしてきました。だから社会人になって以降、父の誕生日に洋服をプレゼントしたことはあっても、一緒に買いにでかけたことはありません。

 いつか父が大阪に遊びに来た時には、メンズ館に連れて行って、派手な色や柄のシャツでも薦めてみようかな、と思っています。あの娘さんのように。 (ABCラジオ「おは